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Amazon、サービスの売買を行うマーケットプレイスを計画か(ロイター報道)

米Amazonが地域密着型のサービスを売り手と買い手が直接売買するマーケットプレイスを年内に立ち上げる計画があるようだ。ロイターが6月10日に複数の関係筋からの情報として伝えた。
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マーケットプレイスはベビーシッターや配管工、マッサージなどのローカルサービスを展開するサービス業者と、サービスを受けたい人を直接つなげるものになる模様。当初は地域を限定した形で展開する計画で、Amazonはこの数ヶ月でシアトルやサンフランシスコにある複数のサービス業者や新興企業に連絡をとっているとのことだ。Amazonはノーコメントとしている。
計画されているマーケットプレイスが個人などが自由に参加できるようになるのか、Amazonが認定した事業者のみが参加できるのかが不明だが、サンフランシスコやシアトルなどの地域限定で展開している生鮮食料品宅配サービス「Amazon Fresh」と同様、地域密着型にこだわっている点は、ローカルでの存在感を一層と強めようとする狙いが見える。

Amazonが地域の一部に?

Amazonはキッチンから直接商品を注文するような体験を実現する「Amazon Dash」の提供を米国で開始している。これは「Amazon Fresh」利用者向けのサービスだが、キッチンで牛乳がなくなりそうなことに気づいたときに、専用のガジェットでバーコードを読み取るだけで、Amazonのショッピングカートに入れることができるサービスだ。
このようにAmazonはより生活に入り込んだ形のサービスを強化しており、地域の中でだけでなく、生活の中でのAmazonの存在感をより一層強めようとしていることが考えられる。
Amazonの取り組みが進む、サンフランシスコとシアトルの動きは注目である。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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