米Googleが生成AIを活用した新たな機能として、自分の体型に近いモデルが試着した様子を確認できる「バーチャル試着」機能を6月14日より導入した。米国のGoogle検索で「Try On」バッジが表示されている商品が対象となる。
1枚の写真から様々なモデルの着用イメージを生成
生成AIを活用して実現する「バーチャル試着」は、“モデルが着用した写真ではわかりづらい”という課題を解決するべく、様々な体型のモデルが着用したイメージを確認できるようにする機能。XXSから4XLのサイズの中から、肌の色・体系・民族・髪型の様々なモデルを選択して、着用イメージを確認できるようにするものだ。
これは、1枚の服の画像を取り込み、体型の異なる様々なポーズをしたモデルにフィットした着用イメージを独自の生成AIモデルで生成することにより実現している。(詳しい内容についてはこちらで解説されている)
服の伸縮やシワ、影なども表現しており、実際に着用しているように見えるレベルだ。
まずは、Anthropologie、Everlane、H&M、LOFTなどのブランドの女性用トップスのみが対象となっている。米国のGoogle検索で「Try On」バッジが表示されている商品で利用できるが、筆者は対象商品を確認できなかったため、現在は米国からアクセスしたユーザー限定で表示しているかもしれない。
Googleが2023年4月に1,614人を対象に行った調査によると、衣料品は最も検索されるショッピングカテゴリーである一方で、42%の人がモデルの画像に自分を見いだせないと感じているほか、59%が実際に届いた商品が予想と違っていたと回答しているとのこと。新たな機能はこれらの不満解消につなげるものとなっている。
今後は、より幅広いブランドやアイテムに対応する予定で、男性用トップスにも対応していくとのこと。
Virtually try on clothes with a new AI shopping feature(Google)
https://blog.google/products/shopping/ai-virtual-try-on-google-shopping/