米ウォルマートは、留守宅を訪問し、配達員が冷蔵庫まで届けるサービスの実証実験を9月から開始したことを発表した。スマートロックを展開するAugust Home社と連携しての取り組みとなる。
即時配送やネット注文の店頭受け取りなど、様々なサービスによって購入のしやすさの向上を狙うウォルマート。今度は、留守宅の冷蔵庫まで届けるサービスのテストを開始した。
このサービスは、Walmart.comで注文された商品を届ける際に、留守だった場合でも鍵を開けて室内に入り、冷蔵庫まで商品を届けるというもの。サービスを実現するにあたり、スマートロックなどを展開する「August Home」と連携している。
スマートロックで解錠、室内の行動はカメラで記録
もちろん配達員にいつでも入れる鍵を渡すのではない。スマートロックで一時的に利用できるパスコードで解錠してもらう形にすることで、配達時にしか利用できないようにしている。
鍵の問題がクリアできたとしても、その後の室内での行動も不安に感じる部分になる。いくらウォルマートの配達員とはいえ、リスクがないとは言い切れない。その点に関しては、設置したカメラを通じてすべての行動をチェックできるようにすることで安心さを提供している。配達員が鍵を開けたタイミングで通知が届くため、リアルタイムで映像を確認することも可能だ。
実際の流れは以下の動画をみるとわかりやすい。
冷蔵や冷凍などを届けるには、在宅が必須であるのが一般的なので、不在がちな人には利用しづらい面がある。ネットで注文して店頭で受け取れるサービスも、時短という面では便利だが、営業時間中に訪問できるかどうか、という問題もある。最終手段ともいえる今回のようなサービスを待ちわびている人もいるかもしれない。
最新のデバイスを活用した実験的な取り組み。今後もこのようなサービスが色々と登場することになりそうだ。