米Amazonは、6月に発表した「Whole Foods Market」の買収が米国時間の28日に完了したこと発表した。店頭では商品の大幅値下げを実施するなど、早速Amazonによる改革が開始された。
目玉商品の大幅値下げにより早速改革
買収が完了した28日から店頭では早速変化が現れている。ロイターが伝えたところによると、ロサンゼルスの店舗ではリンゴなどの一部商品で3割近く値下げするなど、各店舗で大幅な価格変更が行われたようだ。
これはAmazonの方針により、ベストセラーとしてピックアップした商品の値下げを実施したもので、これに対してAmazonは「This is just the beginning(これは始まりにすぎない)」とコメント。今後も顧客に対してより低価格な商品の提供を行っていくとしている。
店頭ではAmazonの音声入力デバイス「Amazon Echo」などの販売も開始された。
両社は今後、「Amazon Prime」と「Whole Foods Market POSシステム」の顧客データの統合を進め、店頭でもPrimeメンバーに対して特典や特別価格の提供を実施していく予定。
ほかにも、全店舗にAmazonで購入した商品を受け取れる専用ロッカーを設置するほか、Amazon.comやAmazonFreshで「Whole Foods Market」の商品も販売する計画を明らかにしている。
買収完了と同時に動き出すあたり、Amazonの本気度がうかがえる。今後リアル店舗を活用してどのようなサービスが展開されるのか、様々な業界から注目されることになりそうだ。