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ハネムーン版クラウドファンディング「Honeyfund」

結婚指輪や披露宴、ハネムーンなど、結婚というイベントは何かとお金がかかります。
そんな中注目したいのが、アメリカでハネムーンの費用をクラウドファンディング方式で募れるサービス「Honeyfund(ハニーファンド)」。
一体どのようなサービスなのでしょう?
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ハネムーン版のクラウドファンディング

「Honeyfund」はアメリカで2006年にスタートした今年で10年目になるサービスです。
結婚を控えたカップル向けのサービスで、ハネムーンにかかる費用をリストアップし、それぞれに出資してくれる人を募ります。現在までに集まった資金は総額3億7,400万ドル以上。
最もポピュラーなウェディング用クラウドファンディングと言われています。

※クラウドファンディングとは、新しい事業や商品のための資金を不特定多数の人からインターネット経由で調達する手法のこと

日本では結婚というとご祝儀を贈るのが一般的ですが、アメリカでは結婚が決まったカップルが「欲しいものリスト」を公開し、その中から一品ピックアップして贈るという文化があるので、「Honeyfund」はその文化に即したサービスといえますね。
基本的な手数料は無料で、オプションのサービスにのみ手数料がかかります。

ハネムーンの計画をたてて、リストを作る

それでは実際のハネムーンの資金を調達するステップを見ていきたいと思います。
「Honeyfund」に登録したカップルがまずやることは、ハネムーンの計画をたてること。行きたい国ややりたいこと、食べたいもの、泊まる泊数などを決めて、ハネムーンの費用のリストを作成していきます。
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実際にフランスに行くハネムーンを想定してリストを作成しました。
このプランだと、例えば飛行機代は1口125ドルで20口分、シャンパ—ニュ地方の1日観光は1口185ドルで2口分募っており、1つ1つの費用を細分化して出資してもらえるようになっています。
この1口いくらという金額も自分で設定可能で、1口50ドルという小額からでも設定できます。
そのため、友人や家族のそれぞれの予算に合わせて選んでもらうことができます。
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飛行機代やホテル代を自分たちで1から調べるのはなかなか大変ですよね。
そのため「Honeyfund」では、ハネムーンの費用リストのモデルを国ごとに用意しています。
そのリストの一部を自分たちのリストに組み込むこともできますし、まるごと置き換えることも可能なので、簡単にリストを作成できるんです。
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オプション機能でリストを装飾できる

オプション機能として、39.99ドルで自分たちのリストのページを装飾できます。
背景やフォント、ヘッダー画像を変えることができて、魅力的なページにすることができます。
もちろんオプションを使わなくても「Honeyfund」を利用することができますが、とてもシンプルで味気ないページになってしまいます。
こちらのオプション費と広告収入が「Honeyfund」の主な収入源になっているとのこと。
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リストを公開して出資者を募る

リストが完成したら、リストを公開して友人や家族にシェアし、出資を募ります。
事業の資金を募るようなクラウドファンディングでは、集まった金額が目標に到達しない場合は一切お金を受け取れないというオールオアナッシング方式のものが多いですが、こちらはあくまでもギフトという側面が強いので、目標に到達しない場合でも受け取れるようです。
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「Honeyfund」では、「集まった資金額の何%を手数料とする」といった手数料を一切設けていないため、送金は当事者同士で自由に行うことを推奨しています。あくまでも、資金調達の手段を提供しているというイメージです。
若干の手数料がかかりますが、「Paypal」や「WePay」などの送金サービス、クレジットカードでの送金にも対応しており、利便性も確保されています。


以上、ハネムーン用クラウドファンディング「Honefund」のご紹介でした。
ハネムーン以外にも、「新生活で欲しいものリスト」を別で作ることもできるようです。
iPhone、Android用のアプリもあり、アプリをダウンロードすると今ならオプション機能のリスト装飾を無料で使えるようです。
日本の結婚の文化とはちょっと違う仕組みのため、日本ではなかなか広まりにくそうですが、こう「ご祝儀」の形も面白いなと思いました。


Honeyfund(ハニーファンド)
http://www.honeyfund.com/

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