米小売り最大手のウォルマート・ストアーズは6月20日(現地時間)、中国EC大手のJD.comと戦略的提携を締結したことを発表した。ウォルマートが中国で展開するオンラインモール「Yihaodian」の所有権をJD.comに売却し、5%の株式を取得する。
ウォルマートがJD.comにおける海外製品の品揃えを強化
ウォルマートは、「Yihaodian」のブランド・ウェブサイト・アプリの所有権をJD.comに売却する。ただ、ウォルマートが今後も同サイトの直販事業の運営を継続して行い、両社で規模拡大を目指す考えだ。
加えて、ウォルマートが運営する会員制スーパーマーケット「Sam’s Club」の旗艦店を「JD.com」にオープンする。JD.comの倉庫を活用することで、当日もしくは翌日配送でサービスを提供する。
また、JD.comが運営するクラウドソース型の即時配送サービス「DADA」を活用し、ウォルマートが扱う生鮮食品などの商品を2時間で配送するサービスも展開するとのことだ。
今回の契約により、JD.comは同社の5%分の株式にあたる約1億4,495万株をウォルマートに対して新たに発行した。これは現在のJD.comの時価総額に基づいて計算すると15億ドル相当の価値となる。
Yihaodian
http://www.yhd.com/