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Amazon、実店舗向けのモバイル決済サービスを計画か ー WSJ報道

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Amazonが実店舗向けのモバイル決済システムの提供を計画しているようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルが関係者からの話として伝えている。早ければ今夏にもサービスの提供が開始されるとのことだ。
Amazon to Offer Kindle Checkout System to Physical Retailers(WSJ)
Amazonの実店舗向けの決済システムは、同社のタブレット型端末「Kindle Fire」とクレジットカードリーダーを提供する形で実現されるようだ。日本に進出している「Square(スクエア)」のようなサービスをイメージすればよいだろう。
この計画を進めるためにAmazonはモバイル決済システムを手掛ける「GoPago(ゴーパゴ)」から関連技術を取得するとともに数人のエンジニアを引き抜いたという。
GoPagoは現在小売業者向けのモバイル決済サービスを提供しており、「GoPago LIVE」というタブレット型のPOSレジシステムを展開している。

Amazonはモバイル決済システムだけでなく、ウェブサイトの作成支援やデータ解析といったサービスを提供することに加え、「Amazon.com」や「Amazon Local」を通じて宣伝や割引ができるサービスも検討しているという。
米国では、Amazonの決済機能を他サイトで利用できる「Login and Pay with Amazon」を展開しており、ネット上での存在感がますます高まっているが、Amazonの弱みとも言える実店舗との連携が一気に強化されることになりそうだ。
この分野はSquareなどの先行した競合がいるものの、Amazonが築き上げたネット上での存在感と小売業者とのコネクションによる強みは存分に活かされることとなりそうだ。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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