中国最大の電子商取引運営会社アリババ ・グループ・ホールディングは、2016年3月期の決算において、2015年度の流通総額が4,850億ドル(現在のレートで約52.6兆円)となったことを発表した。昨年比で23%増となり、人民元では初の3兆元の大台を突破している。
売上高に関しては157億ドル(同1.7兆円)で、昨年比で33%増となった。
モバイルが大きく成長、MAUは4億人超に
モバイルでの流通総額は昨年比149%増と大きく伸び、全体の63%を占めるまでに成長した。2016年3月の月間アクティブユーザー数(MAU)は4億1,000万人にのぼる。
全体の年間の購入者数も順調に伸びており、昨年比20%増となる4億2,300万となった。
アリババグループにおける中国市場での収益は8割を占め、海外向け市場は1割弱と昨年とほぼ同じ割合となった。今期収益が伸びているのが、昨年比175%増のアリクラウド。年間収益は1億6,500万ドルとなり、昨年の82%増からさらに伸びを加速させている。
なお、Tmall Globalにおいて、Macy’sやマツモトキヨシなどのブランドが参加したことにより、第4四半期は昨年比180%の伸びを見せた。そのため来年は大きな伸びを見せるかもしれない。
ウォルマートが2016年1月期の決算で発表した2015年度の売上高は4,821億ドル(現在のレートで約52.4兆円)。わずかながらウォルマートをも超える流通総額を生み出す企業への成長したアリババ。このままの勢いでいけば来期には60兆円に達することが予測される。果たしてどこまで規模は拡大していくのか。