米ヤフーが進めているネット事業売却に関して、4月18日を入札期限としていた1次入札に、楽天が買収提案を提出したようだ。ロイターが報じた。
ヤフージャパンへの影響はいかに
ロイターが伝えたところによると、1次入札には、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ、YPホールディングス、楽天などの事業会社のほか、エイパックス・パートナーズなどの6つのプライベートエクイティの名があがっている。
現在は買収提案を精査中の段階だが、関係者からの情報として、ベライゾン・コミュニケーションズのほか、数社がは2次入札に進む予定と伝えられている。
現在ヤフージャパンの筆頭株主であるソフトバンクは、今回の買収に名のりをあげていないが、楽天の名が上がったことに関して、心境は穏やかではないかもしれない。
というのも、米ヤフーはヤフージャパンの株式35.5%を保持しており、この株式の売却も買収条件に含まれる可能性があるからだ。
ベライゾン・コミュニケーションズは、昨年AOLを買収した実績から最有力候補とみられているが、どちらにしてもヤフージャパンに全く影響がないとはいいきれない状況にある。
楽天の名前があがったことに関して、「駆け引きの材料なのでは」という見方もあるが、果たしてどのような決着を見せるのか。売却の検討に関しては6月を目処に進められているが、それも確実ではないとしている。
この件に関して楽天に確認したところ「そのような事実はない」とのことだった。