フラッシュセールサイト「GILT(ギルト)」の共同創業者であるアレクシス・メイバンク氏が、新たな会社を立ち上げ写真投稿型のショッピングアプリ「Project September(プロジェクトセプテンバー)」を公開した。
ショッピング可能な写真特化型SNS
「Project September」は、ユーザーが投稿した写真からファッションアイテムを発見し、そのまま購入することができるアプリ。日本からでもダウンロードすることが可能だ。
気になるユーザーをフォローすると、Instagramのようにタイムラインに写真が流れてくる。気になるファッションアイテムが写真内にあれば、そのまま購入できるというものだ。
メイバンク氏はRe/codeの取材に対し「多くの人がInstagramのようなアプリでファッションアイテムを見つけています。でも、見つけたものを簡単に購入する方法がありません」と指摘しており、「発見したものをすぐに購入できるアプリ」としてサービスを展開する。
実際アプリでは、気になったアイテムを見つけ場合に、写真にある緑のマークをタップすれば、ブランド公式のECサイトなどに遷移し、そのまま購入できるようになっている。
投稿は誰でも可能、10%前後のマージンも受け取れる
モデルやスタイリストなど、ファッションリーダーが参加しており、それらの投稿を閲覧することはもちろん、誰でもアカウントを開設し、投稿することができる。
Instagramの写真や手持ちの写真から投稿することができ、投稿時に写真内のアイテムを自分で紐づけることが可能だ。紐付けは商品名などで検索して行うことできる。
FORTUNEによれば2,000もの小売業者とすでに提携しており、ユーザーは投稿した写真経由で商品が売れた場合に、販売価格の8%から15%程度のマージンが受け取れるという。
(この辺りは、アプリ上で説明が一切ないため詳細不明。今後の予定として捉えておくと良いだろう。)
写真から商品を買えるようにするサービスは決して目新しいものではない、日本でも似たようなサービス「WONDERFULL」が提供されている。同じように投稿者がインセンティブをもらえるモデルで、当初は著名人の身が投稿できる形だったが、いまは誰でも投稿できるようになっている。
これらのサービスは提携ブランドをいかに揃えるかが最初の重要なポイントであるように思う。その点において「Project September」は、「Gilt」で築き上げたコネクションが大きく役立つことになるだろう。
TechCrunchによれば、非公開ですでに資金調達も実施している。後発といえると思うが、どのような勝算があるのか注目していきたい。
Project September(プロジェクトセプテンバー)
Project September
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: 無料