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残量が少なくなったらAmazonに自動で注文します ー 「Amazon Dash Replenishment」初の対応製品を発表

「インクが少なくなったらプリンターがAmazonに自動で注文します」 ー 在庫の確認を不要にしてしまう、こんな世界観を実現した製品がついに登場した。米Amazonは「Amazon Dash Replenishment Service(DRS)」に対応した初めての製品を1月19日(米国時間)に発表。
すでに複数のメーカーが対応を表明していたが、今回発表されたのは、BrotherのプリンターとGEの洗濯機、Gmateの血糖値測定器の3製品となる。
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残量が少なくなった消耗品をデバイスが自動で注文

「DRS」は、メーカーが自社製品に自動発注する仕組みを組み込むことを可能にするAPIをAmazonが提供するもので、10行ほどのコードで実装できるという。
消耗品の残量が少なくなったことを検知したタイミングで自動注文するか、利用者がボタンを押すことで自動発注する仕組み(こちらはDashボタンと同じ仕組み)のいずれかを組み込むことができる。
今回発表されたBrotherのプリンターは、インクもしくはトナーカートリッジの残量が残り少なくなったタイミングで、自動発注する仕組みを同日から提供を開始。すでに45機種以上が対応している。
そして、GEの洗濯機は洗剤の補充、Gmateの血糖値測定器は試験紙の補充を行なうことができる。こちらは月末に対応する予定とのことだ。
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また今回の発表に合わせ、利用者を限定して提供していた「DRS」のプライベートβ版を終了し、一般公開したことも発表した。いまのところAmazon.comのみの対応と思われるが、インターネットに接続できるあらゆるデバイスで対応できるという。Amazonで対応商品を扱ってない場合でも、「フルフィルメント by Amazon」を使って自らが出品すれば対応可能とのことだ。
今後もベットフードディスペンサーやハンドソープディスペンサー、コーヒーメーカーの残量に応じた自動補充や、スマートロックの電池残量に応じた自動補充などの対応が予定されている。今後もどのような製品が現れるか楽しみだ。


Amazon Dash Replenishment Service
https://www.amazon.com/oc/dash-replenishment-service

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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