「UberRUSH(ウーバーラッシュ)」は、配車アプリを展開する「Uber(ウーバー)」がレストランやショップのオーナー向けに提供する宅配サービス。
2015年4月に試験的にサービスを開始した際には、友人間での宅配サービスとして提供していたが、2015年10月より店舗に向けたサービスに転換し、正式にスタートした。現在の対象地域は、ニューヨークの一部の地域・シカゴ・サンフランシスコとなっている。
欲しい商品を新鮮な状態でデリバリー
「UberRUSH」は、ひとりでも多くの人に地元ショップの商品をフレッシュな状態で楽しんでもらいたいという想いから始まった。店舗側も宅配サービスの手間とコストが削減できる、双方にとって好都合なサービスだ。
仕組みはとても簡単で、まずUberアプリから「RUSH」を選択。続いて画面上にマップが表示されるので、ピンの位置を宅配先に移動し、商品の受け取りを依頼する。数分後、届けたい商品をスタッフが取りに来たら、商品を受け渡す。その際、必要に応じて商品を荷台に積む作業のサポートも行ってくれるとのことだ。
自転車または車での宅配になるが、どちらの場合も商品の現在地と配達時間をショップ側、受取人の両者にアプリ上で知らせてくれる。
料金体系も従来の宅配サービスとは異なり、商品のサイズや重量にかかわらず、全て移動距離での算出になる。地域により多少の変動はあるものの平均で5.5ドル/1.6km圏内となり、それ以降は1.6km毎に平均2.5ドルとなる。
地元ビジネスを盛り上げるために
地元ビジネスと宅配サービスの統合を実現する「UberRUSH」。
2015年10月時点で既に、「Blockheads」「Indie Fresh」「Sam & Lex」などのフードやファンションアイテムを展開する店舗をはじめ、「Shopify」「Clover」「ChowNow」「Bigcommerce」「BloomNet」などのeコマースプラットフォーム、また宅配サイト「delivery.com」など数百社と提携を結んでいる。
今年4月に10分以内で配達するフードデリバリーサービス「UberEATS」を開始している「Uber」だが、今後も宅配サービスの領域でも新事業を生み出していくことが期待できる。
UberRUSH(ウーバーラッシュ)
https://rush.uber.com