米Amazonは、ドローン(無人航空機)による配送を実現するためのプロジェクト「Prime Air(プライム・エア)」の新型機を発表し、実際の配送テストを撮影した動画を公開した。
テスト配送を開始した「Prime Air」の新型機
「Prime Air」は、2013年12月にAmazonが発表したもので、今回はそれから初めてのモデルチェンジの発表となる。
前回のモデルを発表した際にも、「法規制が整えばすぐにでもサービスを開始できる段階」としていたが、Amazonは2015年3月にようやくドローン配送の飛行実験の認可をFAA(米連邦航空局)より取得。今回の新型機は実現に向けた改良ということになるだろう。
ひと目でわかるように新型機は初代と比較して大幅なデザインの変更が加えられている。初代は一般的なドローンの形状となっていたが、上空でより安定する形状に変更された。重量は55ポンド(約25kg)ほどとなるが、FAAが指定した規制は荷物も含めて55ポンドとなるため、かなりぎりぎりの重量となっている。
飛行時の特長として、離着陸時は垂直に上下することができ、上空では垂直に飛行することができる点にある。また、400フィート(約122m)上空を15マイル(約24km)先まで飛行することができるとのことだ。
前回は荷物のケースがむき出しの状態で配送する形だったが、今回は機内に格納する形となっており、より安全性が高まっている。
30分以内で配送するという特長はそのままだが、着陸前に購入者に着陸許可を求めるアラートを出し、「All Clear(問題なし)」と応答が得られた場合に着陸する形だ。着陸する場所には、Amazonのロゴが入ったシートを購入者が置くことでそこを目印に着陸する形となる。
こちらが新たに公開されたビデオ。実際に飛行した様子が撮影されている。
いろいろな課題を感じるのは当然のところだが、2016年には本格的なテスト配送が開始されそうだ。
Prime Air(プライム・エア)
http://www.amazon.com/b?ref_=tsm_1_tw_s_amzn_mx3eqp&node=8037720011