スマホの普及で、今や誰でも手軽に動画が撮影できるようになりました。ウェブ上のコンテンツや記事でも、動画の役割はどんどん大きくなってきています。
そんな中、自分で撮影した動画を売買できるサービス「Verly(バーリィ)」が、2015年9月にアメリカで登場しました。こちらはただの動画を扱うのではなく、「縦向きの」動画に特化したサービスなのです。
縦向きの動画に特化したマーケットプレイス
ウェブ上のコンテンツや広告を作成するにあたって、オリジナリティのある動画はとても有効な武器となります。
「Verly」は、世界初の縦向きの動画専門のマーケットプレイス。ビジネス、ホリデイ、フードなど、さまざまなカテゴリーに分けられた動画を手軽に購入することができます。
また、セラー登録をすれば自分で撮影した動画を販売することも可能!動画を販売する際は、一度運営側で動画の審査があり、そこを通ったものをのみが販売されるので、売っている動画は一定のクオリティが保たれます。
商品が売れたときに販売手数料として価格の35%がかかる仕組みになっているので、つまり価格の65%が売り手の収入になります。
なぜ縦向きの動画なのか?
現在、ウェブ上で一般的に使われているYoutubeなどの動画コンテンツは、基本的に横向きの動画です。
なぜ「Verly」は縦向きの動画に注目したのでしょうか?
その背景として、スマートフォンの普及があります。スマートフォンは、それを使用する約94%の時間は縦向きで使用されています。また、「Mary Meeker’s 2015 Internet Trends report」によると、縦向きの画面を見る機会が過去5年で約600%も増えたそうです。
また、別の調査によると、ユーザーが横長の動画を見る際、画面を横向きにしてフルスクリーンにするのではなく、縦向きのまま見る傾向が強いということが分かったとのこと。
さらに広告の効果に関しても報告があり、画面の25%ほどしか占めない横向きの動画と比べて、フルスクリーンの縦向きの動画は、動画を最後まで見てもらえる率が9倍も高いそうなのです。
これらをふまえた上で、「Verly」は縦向きの動画に特化したサービスとなったのです。
動画の購入の仕方
動画の購入方法はとてもシンプル。使いたい動画を選び、カートに入れ、決済するだけです。
商品ページでは、動画のフォーマット、解像度、再生時間、ファイルサイズなどの情報を確認することができます。
価格は著者によって自由に設定されていますが、動画を1回だけ使用できるシングルユース・ライセンスの場合、フルHD動画で15ドル、4K動画で29ドルが基準となっています。何度も使用できるマルチユース・ライセンスも選ぶことができ、シングルユース・ライセンスの約3倍の価格となります。
決済方法は、クレジットカードの他、ペイパルも使用可能。購入が完了すると、動画をダウンロードできます。
自分も動画を売りたい!
動画を売りたい場合は、サイトへ登録する必要があります。名前とEメールアドレス、ペイパルアカウントがあれば登録できます。
動画の販売価格は自分で自由に設定することができ、上述したとおり、価格の35%が「Verly」への手数料に、65%が自分の収入になります。売上はペイパルで毎月10日に振り込まれるとのこと。
また、自分が作成した動画に関しては「Verly」以外で使用してはいけないというような制限はなく、自分の好きなところで自由に使えます。
販売できる動画は実写の動画だけではなく、CGによるムービーや、アニメの販売もできます。
以上、縦向き動画のマーケットプレイス「Verly」の紹介でした。いかがだったでしょうか。
販売されている動画は10数秒〜数分の動画が多いので、自分でも動画を販売できるかも?と思いました。
縦向きの動画の今後の需要については、まだまだどうなるか分かりませんが、確かにスマートフォンだと縦向きの動画の方が都合がいいことが多そうです。日本の景色などの動画はまだ販売されていなかったので、登録してみても面白いかもしれませんね。
Verly(バーリィ)
https://www.verly.io/