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ハンドメイド作家と製造業者を結ぶサービス「Etsy Manufacturing」が始動

ハンドメイド商品やクラフト用パーツを売買できるマーケットプレイス「Etsy(エッツィ)」が、ハンドメイド作家と製造業者を結ぶサービス「Etsy Manufacturing(エッツィ マニュファクチャリング)」を発表しました。
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信頼できる外部製造業者を探せるサービス

「Etsy」は、個人のハンドメイド作家の作品を直接売り買いできるアメリカ発のマーケットプレイス。現在150万人以上の作家が売り手として参加しています。
今回発表された「Etsy manufacturing」は、そんなハンドメイド作家にとって大きな手助けになるであろうサービスです。
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「Etsy」ではもともと個人が作ったハンドメイド作品の出品のみを許可していましたが、2年前に一部の規約を変え、「Etsy」の定めるポリシーに沿うものであれば、外部の製造業者とともに製作した作品でも売ることができるようになりました。
それによって作業効率が上がり、ビジネスの規模も広がりやすくなりましたが、個人の作家が信頼できる製造業者を見つけるのは、思っている以上に大変です。
そこで、作家と製造業者のマッチングができる場所として「Etsy Manufacturing」を始動することになりました。

2015年中にベータ版がオープン予定

「Etsy Manufacturing」は、作家が直接パートナーシップを組める製造業者を探せる新しいマーケットプレイスで、2015年中にベータ版がオープンする予定。
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現在は製造業者を募集しており、 ベータ版ではアメリカ国内とカナダの製造業者のみに絞って募集を行います。
製造業者のカテゴリは、まずは下記の4つからスタートするとのこと。

  • アパレルとテキスタイル
  • 機械加工と成形
  • 印刷
  • ジュエリーと金属細工

ベータ版では作家と製造業者の取引において「Etsy Manufacturing」に対する手数料は必要ありませんが、2016年以降は別途必要になるようです。

外部の製造業者を使うことは、あくまでも1つの選択肢

「Etsy Manufacturing」を始動した「Etsy」ですが、もちろんすべての作家に外部の製造業者とのパートナーシップを推奨している訳ではなく、あくまでも1つの選択肢だと述べています。
下記の4つに当てはまる場合は、製造業者とのパートナーシップを検討するといいかもしれません。

  1. ビジネスの目標が野心的である
    自分のビジネスをもっと成長させ、大きな売上を出したいと考える場合。
  2. 注文が多すぎて間に合わない
    商品の制作・発送に時間が取られ、自分の時間を取れない場合。
  3. 新しい商品を作り、発売したい
    意欲的に新しい商品をデザインし、売りたい場合。
  4. 個人では達成できない社会的・環境的な目標がある
    例えば、環境認証を得たり、個人でするには難易度が高く、金銭的にも負担のある目標がある場合。

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製造業者と連携を取れると、やはり自分の時間を空けることができて、その分新しいビジネスに取り組めますし、コストも下がります。
もちろん、まだ商品を売ったことの無い段階で製造業者にお願いするのは少しリスクが高いので、ある程度売れることが分かってから、徐々にシフトしていけるといいかもしれません。


製造の業界にいた経験がない個人作家が、いざ製造業者を探そう!となると、コネがあるとかじゃないとなかなか難しいと思います。
例えば、オリジナルの服を作りたいと思った時、パタンナーさんや、少ない数量の生産を請け負ってくれる縫製工場ってすぐに頭に浮かばないですよね。
ネットで探しても一部の業者しか出てきませんし、見つけたとしてもどうアプローチすればいいのか頭を悩ますところです。
「Etsy Manufacturing」によって、そんなハードルがぐっと下がり、ますます個人による商品プロデュースが活気付きそうですね!
「Etsy Manufacturing」のページは、まだComing Soonの状態ですが、オープンするのが待ち遠しいです。


Etsy Manufacturing(エッツィ マニュファクチャリング)
https://www.etsy.com/manufacturing/

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