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新品のような厳選した古着を販売する「thredUP」が96億円を調達

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アメリカのサンフランシスコで、新品のような厳選した古着をオンラインで販売する「thredUP(スレッドアップ)」が、ゴールドマン・サックス・インベストメント・パートナーズから8,100万ドル(約96億円)を調達したことを9月10日発表しました。

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新品の買い物をするようなショッピング体験を提供

「thredUP」は、新品のような状態の女性服や子供服を買い取り、オンライン上で販売するサービス。統一感のあるきれいなビジュアルや、買い取りの手段がシンプルな点、価格の安さが特徴です。
2014年の8月にはサイトを訪れるユーザーが70万人だったのが、1年後の2015年8月には180万人となり、劇的な成長を遂げています。

また、最近ではペンシルヴァニア州に約3,800坪の広大な事業所を構え、さらに来年中には追加で2つオープンし、従業員も1,000人増やす予定とのこと。これによって、「thredUP」のサービスのクオリティがさらに上がると期待されています。



スマートでおしゃれな、リサイクルECショップ

古着をネットで買うとなるとオークションやフリマアプリなどが主流ですが、その場合はユーザー同士が直接売買を行い、配送を手配します。
それに対して「thredUP」は、一度商品を自分たちの倉庫に集めて、自分たちで売り、配送を行うというシステム。これによって、商品の見せ方や品質、値付け、配送やアフターサービスのクオリティを底上げし、統一させることができました。

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そのため、「thredUP」のWEBサイトには統一感のあるきれいな商品写真が並び、一見新品の洋服が売っているECサイトのようです。さらに、カテゴリやブランドでの検索も充実。
売っている商品の価格も安く、新品の90%の価格の商品もあります。
ユーザー同士のやりとりで生じる煩わしさもなく、スマートに買い物を楽しめます。


古着を厳選し、質の高いラインナップに

「thredUP」では回収した古着を細かくチェックし厳選しているため、「thredUP」が買い取り、サイト上で再販されるのは、実際に回収した古着の50%以下とのこと。

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買い取りできる服の規定は、大きく3つあります。

  1. 服に汚れや穴などが無くきれいな状態であること
    新品か、ほぼ新品に見える状態が好ましいとのことです。
  2. トレンドに合っている服であること
    ここ2〜3年で買った服ならOKですが、完全に流行遅れな服は買い取り不可のようです。
  3. 「thredUP」が指定したブランドであること
    GAP、Calvin Klein、ZARAなど、指定したブランドのみ買い取りができるとのこと。
    買い取りができるブランドかどうかはこちらでチェックできます。
これらを満たした商品が実際に販売されるので、かなり質の高い服が揃うことになります。


古着を売る際は、専用の袋に詰めるだけ。

古着を売る方法がとってもシンプルなのも、こちらのサービスの特徴です。
まず、サイト上から専用の袋をオーダーします。こちらは送料など一切かからず、無料で受け取ることが出来ます。
あとは届いた袋に服を詰めて、「thredUP」の事務所に送るだけ!送るときの送料も無料です。



送った後は「thredUP」による審査を待つのですが、買い取り不可となった服はどうなるのでしょう?
その際は、返送してもらうか、リサイクルに回してもらうかを選ぶことが出来ます。
返送をしてもらう場合は、12.99ドルの返送費用を払う必要があります。
リサイクルの場合は、カーペットやクッションなどの布製品に使われたり、別の古着業者に提供されたりするとのこと。
古着の返送に12.99ドルは少し高いと思うので、リサイクルを選ぶ人の方が多そうですね。

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古着を売ったお金は、寄付することも可能

買い取り金額は、洋服の元の値段やブランド、カテゴリがベースになっており、事前にページ上からだいたいの買い取り金額を確かめることが可能。
買い取り金額が60ドル以下の場合はすぐに支払いがされますが、60ドル以上の場合は、その商品が売れたときに支払われます。

支払い方法は3通りあり、1つは「thredUP」で使用できるポイントでキャッシュバックという方法で、もう1つはペイパルでの支払い。そして、寄付に使用するという選択肢があります。
「thredUP」では毎年売上の10%を「Teach for America」というアメリカの教育を支援する非営利団体に寄付しており、社会的な貢献も重視しているのです。
洋服をリサイクルをすることで、環境や経済にも優しく、社会にも貢献していく、という理念が見て伺えます。

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ヤフオクやフリマアプリでは、ユーザーが撮った写真が載せられるので、どうしても暗かったりイメージ違いがあったりすると思うんですが、「thredUP」のようにプロのカメラマンが商品を撮影すると、やはり統一感も出ますし、買い物もしやすいと思いました。
おしゃれなものを買うときは、おしゃれな場所で買いたい!という人も満足できるオンラインショップではないでしょうか。
古着を回収して再販するというのは、以前紹介した「MOTTAINAIマーケット」の公式アカウントの手法にも少し似ていますね。「MOTTAINAIマーケット」をさらに洗練させて、商品を厳選したイメージです。

thredUP(スレッドアップ)
https://www.thredup.com/

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