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米Amazon、スタートアップ製品が集まる「Amazon Launchpad」を提供開始

Amazon.comは7月28日(現地時間)、スタートアップの製品を専門に扱うストア「Amazon Launchpad」をオープンした。
Amazonはスタートアップに対して、カスタマイズ可能な製品ページやマーケティング、物流などの支援を行う。
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クラウドファンディングの次のステージに

いまやスタートアップにとってクラウドファンディングは自社製品を試す最初の選択肢になっていることは間違いないだろう。自分たちのアイデアを売り込み、見事資金を集めることができれば、無事製品化され次の段階に進むことができる。
しかし、製品化した後に自分たちの製品をどのように売っていくかは、多くのスタートアップを悩ませている。
そこでAmazonは、Andreessen Horowitz、Y Combinator、Indiegogoなどの25以上のベンチャーキャピタル・スタートアップアクセラレータ・クラウドファンディングと協力し、製品化された商品を集めた「Amazon Launchpad」をオープンした。
ここでは、スタートアップが開発した商品が200以上販売されており、充実した商品紹介ページが用意されている。
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スタートアップには、商品情報を詳しく提供できるカスタム製品ページや総合的なマーケティングパッケージ、グローバルな物流サービスを提供する。
カスタム製品ページでは、写真やビデオ、テキストで詳しく商品を紹介できるほか、創業者の紹介やQ&Aを掲載することが可能だ。
受注管理・出荷業務・出荷後のカスタマーサービスをAmazonに任せることが可能なのはもちろん、Prime会員の特典である無料配送なども提供することができる。
国外に販売する用意ができていれば、10ヵ国以上のマーケットプレイスで展開することも可能だ。
まだ名の知られていない企業になると、自社サイトで販売しても信頼を与えることが難しい点があるだろう。そういった面では、Amazonで販売できるだけでなく、出荷や顧客対応も行ってもらえるのは、体制が十分でないスタートアップにとってはかなり使い勝手の良いものとなりそうだ。
クラウドファンディングの次のステージになることを期待したい。


Amazon Launchpad
http://www.amazon.com/launchpad

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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