洋服や靴を購入する際に、欠かせないのが、フィッティング。直接店頭で購入する際はその場で試着すればよいが、ECサイトなどのネットショッピングではそうはいかない。
アメリカのECサイトでは、その問題の解決手段を提示する「True Fit(トゥルー フィット)」というサービスが話題になっている。
ボディサイズと愛用しているブランドのサイズを登録することで、ブランドごとの利用者のベストなサイズを割り出し、最適な服や着用感などを教えてくれるサービスだ。
ブランドなどと1,500以上のパートナー契約
2010年に創設された「True Fit」だが、2015年現在では大手小売店やブランドなど、1,500社以上とパートナー契約を結んでいる。そのなかには「UNIQLO(ユニクロ)」「Calvin Klein(カルバンクライン)」「ARC’TERYX(アークテリクス)」「adidas(アディダス)」などなど、日本でも馴染みのあるブランドも多く見受けられる。
1,500万ドル(約17億6千万円)を調達
2014年においては、約500万人の新規ユーザーを獲得。ひと月あたり1億500万ページビューを記録し、前年同期比の500%増に値するなどしており、急激な成長を遂げているサービスの1つとなっている。2015年1月13日には1,500万ドル(約17億6千万円)の資金調達を実施したことを発表した。
ブランドのサイズなど元に推奨サイズを提案
「True Fit」のサイズ登録は以下の手順となる。
まず、自分が現在着ているブランドについて質問される。ブランドを2~3種類選び、それぞれのトップスやパンツなどといったウェアのタイプとサイズを選択。次に体型やバストの位置やサイズなどといったボディタイプを選択。最後に自身の身長と体重、年齢を入力すれば、プロフィール登録完了。登録されたプロフィールをもとに、購入したいウェアの推奨サイズを勧めてくれるという仕組みだ。また、「True Fit」のユーザーは個別アカウントを持つことができ、サイズデータを保存。過去に購入したウェアのサイズを踏まえて、アップデートされ、データベース化される。もちろん、PC、スマートフォンアプリなどからの閲覧が可能だ。
信頼できるサイジングデータをもとに、洋服や靴を安心して購入することができる故に、消費者からの返品が減り、無駄な時間と労力を避けることとなる。
従来よりも、理想的なサイジングができることにより、ユーザーの信頼は増し、オンラインショッピングの活性化につながる。
共同創設者であるロムニー・エヴァンスは、2015年に利用者を1,500万人にまで増やすことと目標としており、「True Fit」の席巻ぶりは当面衰えそうもないだろうし、そのうち日本でも「True Fit」を導入するECサイトが現れても、おかしくはない。
True Fit(トゥルー フィット)
http://www.truefit.com/