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米Amazon、タクシー配車アプリを配達に活用する試みを開始

米Amazonが、タクシー配車アプリ「Flywheel(フライホイール)」利用した配達の試験運用をサンフランシスコとロサンゼルスで開始したようだ。米ウォール・ストリート・ジャーナルが複数の関係者による話として報じた。
amazontaxi
「Flywheel」は、日本でも知られるタクシー配車アプリ「Uber」の競合にあたるサービスだ。関係者の話によると、Amazonは「Flywheel」と提携し、この試験運用を開始しているとのことだ。
具体的には、Amazonがタクシーを小型集荷センターにアプリで呼び出し、同じ地域の小包を最大10個集荷させたうえで、1時間以内の配達に対して小包1個あたり約5ドルを支払うという運用になるようだ。

タクシーが集荷センターに並ぶ日が来る?

Amazonが今回タクシーを用いた試験運用を行ったのには、配送時間の短縮と配送業者以外の配達手段の模索という狙いがあるようだ。
確かに、タクシーを「配達可能車両」と考えれば、街中に待機中の車両が存在することになる。しかも、稼働率を上げたいタクシー会社にとっても悪い話ではないのかもしれない。
いわば素人による配達とも考えられるが、うまく仕組みを整えることができれば、柔軟な配達網を築くことができそうだ。
将来的には、Amazonの集荷センターにタクシーが並ぶ日が来るのかもしれない。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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