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ウォルマート、Instagramの共同創設者ケビン・シストロムを取締役に指名

米小売り最大手のウォルマート・ストアーズは9月29日(現地時間)、「Instagram(インスタグラム)」の共同創設者であるケビン・シストロム氏を9月26日付けで取締役に指名したことを発表した。
シストロム氏は、取締役会の15人目のメンバーとなり、会社のテクノロジー・Eコマース委員会、ガバナンス委員会(CNGC)のメンバーに加わる。
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ウォルマート会長のロブ・ウォルトン氏は、シストロム氏を指名した理由として、デジタル関連の専門知識や、ソーシャルメディアに関する深い知識が非常に有益になることをあげている。

ウォルマート会長のロブ・ウォルトン氏コメント
当社がさらに顧客とつながり、Eコマースやモバイルのチャネルを通じて、新たな機能を展開する上で、ケビンの企業家としての経歴、彼の技術およびデジタル関連の専門知識は、非常に有益となるだろう。
ウォルマートは、才能、テクノロジー、実践を通じてEコマース機能に投資をしている。ケビンの情熱やソーシャルメディアに関する深い知識は、当社のデジタルおよびフィジカルなチャネルを通じて顧客を魅了するという、当社の重点的な取り組みにぴったりと合うであろう。

30歳のInstagram共同創設者

シストロム氏は現在30歳で、写真投稿サービスInstagramの最高経営責任者兼共同創設者だ。Instagramは、2010年に設立され、2012年8月にFacebookによって買収されたサービス。現在の月間アクティブユーザー数は2億以上にのぼる。
マサチューセッツ州出身のシストロム氏は、スタンフォード大学を卒業し、経営科学およびエンジニアリングの学位を取得している。2011年以降は、Fortuneの「40歳以下の40人」やTIMESの「最も影響力を持つ100人」といったリストに常にランクインしている。
シストロム氏は「ウォルマートは、世界の小売業界のリーダーとして、大きな影響力を獲得しています。ウォルマートの取締役会に名を連ね、人々の買い物に、より便利で柔軟性のある方法の提供を手助けする機会を持つことを名誉に思います。」とコメントしている。
ウォルマート・ストアーズは、現在27ヵ国で1万1,053店舗、ECサイトは11ヵ国で展開しており、店舗、オンライン、携帯端末を通じて、毎週2億5千万人以上によって利用されている。
ウォルマートの2014年度の売上は4,730億ドルを超え、世界中でおよそ2百万人の従業員を雇用している。
ケビン・シストロム氏を迎え入れることで、ウォルマートの今後のネット戦略は非常に興味深いものとなりそうだ。


ウォルマート・ストアーズ
http://corporate.walmart.com/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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