【体験レポ】DeNAが始めた個人間カーシェア「Anyca」で車を貸してみた

DeNAが2015年9月から開始した、個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」。
みなさんはご存知でしょうか?
anyca1
日本でも一般的になりつつあるカーシェアリングサービスの一つです。これまでカーシェアリングサービスといえば、事業者がカーシェア専用に車を保有し、その車を会員で共同利用するという形態でした。
今回、DeNAが始めた「Anyca」は個人間カーシェアというの名前の通り、個人が持つ車を貸し借りできるようにするサービスです。
サンデードライバーという言葉があるように、車を保有しているものの、使うのは週末の数時間だけというドライバーも数多くいます。
実際に私も週末に数時間しか乗りませんが、駐車場台、保険代などの費用は毎月かかります。
使わない時間がとてももったいないと思っていたので、このサービスの存在を知って面白いと思ってすぐに登録しました。
 

「Anyca」の登録はアプリで簡単に

ログイン画面。Facebookアカウントを利用して簡単にログインできます。
login
 
チュートリアル画面。
シンプルでとても分かりやすいです。
登録
登録は必要なことは3つ。
・車情報の登録
・プロフィール登録
・電話番号認証
平均15分で終わるそうですが、実際には10分程度で終わりました。
車の登録には、まず「車種、年式」や「仕様、設備」を登録していきます。
写真は手元にあるものをとりあえずアップロードして、紹介文は他のオーナーの紹介文も参考に埋めていきました。
その後、車の受け渡し場所を決めます。受け渡し場所に関しては、相手には正確な場所がわからない形でだいたいの目安が表示されます。
次に料金を設定します。料金の設定の際に必要になってくるのが、「購入時金額」と「購入時走行距離」「年間維持費」です。各費用を入力することで、「Anyca」が自動的に使用料の上限を教えてくれます。
共同使用という形態の関係上、上限を超えた使用料を設定、請求してしまうと法令にも違反してしまうそうです。そういった部分はユーザーが計算するのは面倒なのでアプリで教えてくれるのは便利ですね。
price
私の場合、上限が1日あたり8,497円と出てきたので、少し安めの6,000円に設定しました。
また、2日目以降の割引設定もできます。金額で決めることはこれだけです。とても簡単でした。
その後、車検証の写真をアップし、共同使用条件を決定すれば登録の申請は完了です。
この共同使用条件でペット利用や喫煙に関しても可否を選択可能なので、気になる方は予め条件を設定することができます。
申請後、24時間以内に事務局が確認して車の登録は完了になります。

登録後1週間で急に問い合わせが急増

登録して1週間くらいは問い合わせが1件あっただけですが、1週間を超えたら急に問い合わせが多くなってきました。
問い合わせのやり取りもアプリ内で。メッセージアプリと同じようなUIですので、簡単に操作できます。
取引の流れは、まず借りたい人から予約リクエストが届き、それをオーナーが承認することで予約が確定する形です。
予約を承認する前に、メッセージでやり取りすることができるので、あらかじめ双方の条件を確認した上で予約を確定させることができます。
message
ドライバーもオーナーも、ともにレビュー機能やプロフィール機能があるので、「貸す相手(借りる相手)」がどのような人かを事前に確認して予約ができます。個人間取引の場合、この部分は大事ですので、しっかりと確認できる仕組みはありがたいです。
初期にはレビューが無い場合が多かったですが、スタートから3ヶ月経ってだいぶ充実しており、最近では「どのような評価を得ているか」をしっかりと確認して貸すかどうかを判断します。
profile
メッセージ内でのやり取りで、詳細な受け渡し場所などをお伝えして、お互いに問題なければ予約詳細から「予約を承認する」ボタンを押すと、予約の承認です。
予約に関してはいつでもアプリ内で確認できますし、予約開始時刻の1時間前にお知らせも届きます。
ちなみに、私が登録した時期にはサービスが新規ドライバー向けにクーポンを配布していたようで、1週間で4件の問い合わせをいただき、3人のドライバーに使っていただきました。
 
 

受け渡しはしっかり行うことが大事

受け渡しの際にサービスからのお知らせで下記を行うようにアドバイスいただきました。
・なりすまし防止のために、お互いに免許証を確認する
・車のキズをしっかりと確認する
・車の操作方法についてレクチャーする
個人間の取引ですが、このあたりをしっかり行わないとトラブルの原因になると思われるので、サービスから連絡いただき助かったポイントです。
service
キズに関しては、レンタカーと同じように一緒に目視して確認しましたが、キズの状態を確認する事項などがアプリ内にあるとさらに便利になりそうだと感じました。
車の操作方法をお伝えして、カーシェアの開始です。
あとは返却までは特に行うことはありません。
 
 

返却後について

返却後、同じようにキズの確認をして鍵を返してもらえばカーシェアの完了です。
私の場合はレンタカーと同じようにガソリンを満タンにして返却してもらうようにしておりました。
また、うっかり忘れ物があると個人同士で受け渡しが難しいので要注意です。
実際にあったのですが、ETCカードはとても忘れやすいので注意です。
金額に関してはすべてサービスを通しての支払いとなるため、直接の支払いはありません。登録料はドライバー、オーナーともに無料の代わりに、サービス利用料として毎回10%を手数料として支払います。
オーナーが受け取ることができるのは、ドライバーの利用料から手数料の10%を差し引いた金額です。
1ヶ月毎にマンスリーレポートが事務局より送られてきます。
ここで確認した金額が翌月末に振り込まれます。
price
 

事故の場合の保険に関して

車を貸し出すオーナーの方には最も気になる部分だと思いますが、保険に関しては東京海上日動の1日自動車保険(車両補償付きプラン)への加入がドライバーには原則となっているようです。
対人、対物は無制限、車両保険も300万円を限度に用意されていますが、盗難や当て逃げには適用されない、予約したドライバー以外が運転している時には適用されない、また車両保険も15万円の免責金額(自己負担)があるということで注意も必要です。
貸す方も、借りる方もある程度のリスクを考慮の上で利用したいところです。
24時間365日のサポートがあるのは嬉しいですね。

 
 

「Anyca」の今後

DeNAによると、9月9日の正式リリースから1ヶ月半でシェア回数累計500回、1台当り平均¥25,000/月の維持費軽減につながっているそうです。
私の場合にはそこまでの金額には達していませんが、今まで使用せずに何も生み出さなかった状態だったのが、使いたい人に貸すだけで維持費の足しにもなるというので非常に得した気分になりました。
サービス開始から3ヶ月しか経っていないこともあり、まだ登録台数も、利用する人も少ない印象ですが、母数が増えていけば非常に面白いサービスになると感じました。
また、現在スマートフォンから車のキー操作を遠隔で可能にする「スマートキー」機能を搭載した専用のハードウェアデバイスも開発中とのことですが、この機能があるととても便利だと思います。
平日に貸出を行いたいのですが、貸出を行える時間の幅が短く、なかなか貸出につながらないということが何度もありました。
スマートキー機能でその不便が解消されると、また利用する人が増える気がします。個人的には早く使ってみたい機能です。
個人間カーシェアの借りる側からのメリットは、手軽な料金はもちろん、レンタカーにはない珍しい車にも乗ることができる、柔軟に受け渡し場所、時間を設定できるといったことがあります。
レンタカーだと面白みのないスペックの車のことが多いですが、個人所有の車ならではのこだわりの車に乗ることができ、車の楽しさをより感じることができると思います。
「一生に一度は乗りたいクルマ」、「キョリを縮める2シーター」など面白い車の特集もあります。
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車種はもちろん、車のタイプ、装備まで細かく検索可能なので、一度自宅の近くで検索してみてはどうでしょうか。
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これからの自動車保有の考え方が変わってしまいそうな個人間カーシェア。
借りる人も貸す人も是非一度使ってみてください。


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Anyca (エニカ)
iPhone / Android
価格: 無料

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