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【試用レポ】360度写真&動画が簡単に撮れる「THETA S」を使ってみた

今年の6月にFacebookで360度イメージの投稿が可能になり、左右にグリグリ動かせる写真や動画を見かける機会が増えましたよね。通常の写真に比べると臨場感があって、その場の雰囲気がすごく伝わってくる魅力があります。
iPhoneの標準アプリで撮影したパノラマ写真でもFacebookに360度モードで投稿できるのですが、ゆっくりと自分で動かす必要があったり、画質がイマイチだったりと、少し満足できない面もあります。
そこで、高画質な360度写真や動画が簡単に撮影できる「THETA S(シータエス)」を使ってみました。その様子をレポートしたいと思います。
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今回はDMM.comが提供する「いろいろレンタル」さんから、「THETA S」を提供していただき、試用しています。
「いろいろレンタル」は、ドローンや家電・カメラなどの最新のデジタル機器をはじめ、旅行やイベントで必要になるアイテムなど様々なカテゴリの商品をレンタルできるサービスです。最短2日から最長30日までレンタル可能で、今回お借りした「THETA S」も2日で4,540円からレンタル可能です。

360度イメージの撮影に特化したカメラ「Theta S」を早速使ってみた

「THETA S」は、前後にレンズがついた特殊な構造により、360度イメージを簡単に撮影できるカメラです。「THETA」シリーズの上位モデルとして2015年9月に発売されたものですが、Facebookが360度に対応したことで、ここにきて注目度が高まっている製品です。
静止画の撮影は中央にあるボタンを1回押すだけで完了します。使う前はボタンを押してからしばらく待つ必要があると思っていたのですが、iPhoneのカメラで撮影するのと同様に、一瞬で360度の撮影が完了します。「いまので本当に撮れたんだろうか」と心配してしまうほど、普通に写真を撮る感覚で撮影できたので、拍子抜けしたほどです。
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これが実際に撮影した写真。ダイバーシティ東京にあるガンダムの前で撮影してみました。左右だけでなく上下も含めた全方位が撮影されています。静止画だと約1400万画素で撮影できます。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA


本体のボタンを押すことで撮影ができるのですが、当然自分も写ってしまうので、ある程度自分から離して撮影したくなります。上記の写真は手を伸ばして撮影したものですが、自撮り棒のようなものを本体の底面に取り付けると楽に撮影できます。
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この場合は当然、本体のボタンに手が届かないわけですが、「THETA S」の専用アプリを利用すれば、アプリ側でシャッターボタンを押すことも可能です。アプリ側でカメラに映っている状況や明るさなども確認できます。

動画の撮影も簡単

動画もシャッターボタンを押して撮影開始。再度押して撮影終了と使い方はシンプルです。30fpsでフルHD動画を約25分間撮影できるとのこと。
以下は自撮り棒を取り付けて撮影した動画ですが、ちょっと手ぶれがきつくなってしまいました。YouTubeにアップしたものですが、360度動画に対応しているので、グリグリと動かせます。

VRビューも可能

この機能は使うまで知らなかったのですが、 VRビューにも対応しています。「THETA S」のアプリ側でVRビューに切り替えることができるので、このモードにした上で、iPhone用のVRヘッドセットにつけてみると、その場にいるような感覚が味わえます。
VR動画が手軽に作れる感じなので、「THETA S」があればいろんなシーンで手軽にVRを導入できますね。
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試用後の感想

思っていたよりも簡単に360度写真&動画が撮影できて、かなり使い勝手の良い製品でした。価格はだいたい3万円代後半なので、それなりのお値段ではありますが、360度で撮影したいシーンがいくつも想起できる人は間違いなく買いなシーンなのではないでしょうか。
企業がオフィス紹介やイベント紹介などで使うのであれば、即戦力で活躍してくれそうな気がします。
360度撮影できてしまうので、写って欲しくないものがないか確認しなければいけないのは、ならではな悩みでした。取材現場でも使ってみましたが、そこはちょっと気を使いました。
ただ、「THETA S」のアプリに写真になぞった箇所をぼかす機能もついているので、後で加工することもできます。知らない人の顔が映り込んでしまった場合なんかに便利です。
動画の場合はその機能が使えないので、こちらも対応するとかなり使い勝手は良くなりますね。
というわけで360度画像&動画に興味がある方にはオススメの製品です。画質が少し落ちますが2万円台で買える「THETA M15」というモデルもあるので、入門機としてはこちらを検討しても良いかもしれません。
試しに使ってみたい人は「いろいろレンタル」で是非借りてみてください。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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