スポーツ自転車専門店「Y‘Road」を運営するワイ・インターナショナルは、エイチームが展開する自転車通販サイト「cyma-サイマ-」の事業を買収することを発表した。
エイチームコマーステックが対象事業を継承する新会社として株式会社cymaを設立し、その全株式を2023年3月1日付で取得する予定。譲渡額は非公開。
自転車通販サイト「cyma(サイマ)」は2013年にサービスを開始。現在は全品プロの整備士による組立・整備済みの自転車を販売する国内最大級の自転車専門ECサイトとして、自社ECのほか楽天やYahoo!ショッピングで存在感を示している。2022年7月期の売上高は43億2,600万円で営業利益は1億8,600万円の赤字だった。(2021年7月期には黒字化を達成)
エイチームは事業売却に至った背景として、「当社が実店舗を持たないことは収益拡大及び成長の足枷となり、この課題を解決するためにはより大きな投資と時間が必要であると見込まれる」ことから、オンラインとリアル店舗での自転車小売事業の経験が豊富なワイ・インターナショナルに本事業を譲渡するに至ったとしている。
ワイ・インターナショナルは、「cymaの強みである自社整備工場での組立検品による高品質な自転車提供と Web マーケティングのノウハウをさらに進化させ、お客様のライフスタイルの変化にあわせた商品提案を行い、持続的な成長を目指す」としており、通販サイト「cyma-サイマ-」の屋号は変更せずに、同社が運営するECサイト「ワイズロードオンライン」と並行して運営を続けるとしている。