出前館、ドローンを活用したデリバリーサービスを神戸で20日間実施

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デリバリーサービスを展開する出前館は、ドローンを活用したフードデリバリーのテストマーケティングを、神戸市ハーバーランドとポートアイランド間で10月11日から11月3日まで実施することを発表した。
TOMPLA、吉富運輸、日本コンピューターネット、スターバックス コーヒー 、神戸学院大学と共同で実施する。

海の上をドローンでショートカットして運搬

今回の配達先となるポートアイランド西岸は、滞在人口に対して飲食店が少なく、飲食店が密集する三宮地区からデリバリーするにも橋を渡る必要があることから、配達の対応者が少なく、注文する際の選択肢が限られている地域だという。
そこで、地域で大きな割合を占める神戸学院大学の学生約6,000人と職員、地域住民を対象に、スターバックスのコーヒーを約5分間のデリバリー飛行で提供する。

手順としては以下の通りとなる。高浜岸壁とポーアイしおさい公園をドローンで運搬し、その前後を人員でサポートする形だ。

  1. 『出前館』のアプリで注文された商品を、吉富運輸の離陸ポートのパイロット補助者が店舗から引き取り、ドローン離陸地点(高浜岸壁)に運ぶ
  2. ドローンの運搬箱に商品を積み込み、高浜岸壁から離陸し、神戸港を横断、約5分後にポーアイしおさい公園に着陸する
  3. 着陸後、着陸ポートのパイロット補助者が、着陸ポートまで受け取りに来た注文者に手渡す

今回のテストマーケティングは、出前館のアプリを利用して20日間の長期間実施されるもので、これまでより実際のシーンに即した実証となっている。各社の主な役割は以下の通り。

  • TOMPLA株式会社:本実証事業主体社、事業統括、ドローンオペレーション統括、独自ドローンおよび技術者提供
  • 出前館:注文プラットフォームの提供
  • 吉富運輸:ドローンの遠隔運航管理
  • 日本コンピューターネット:ドローンの遠隔運航管理及び指導
  • スターバックス コーヒー ジャパン:飲料の調理、提供
  • 神戸学院大学:消費者への周知、広告

出前館とTOMPLAは、2022年9月の新潟市でのテストマーケティングに続く2回目の取り組みとなる。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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