三井不動産、店舗への入店率を高めるデータを活用した実証実験 ー TSI、NTTデータと共同で

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三井不動産は、店舗への入店率を高めるためのデータを活用した実証実験を10月15日から開始することを発表した。NTTデータとTSIホールディングスの協力のもと、nano・universeららぽーとTOKYO-BAY店で実施する。

店舗の魅力が伝わる店頭のデザインをデータで分析

商業施設の来訪客が店舗の前を通りかかった時に、店頭のデザインがどのようなものであれば興味を持ってもらえるのか。
今回の実証では、ディスプレイ、マネキン、デジタルサイネージといったVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)を構成するコンテンツを複数パターン用意し、要素やその組み合わせに対する来訪客の反応をAIカメラや赤外線センサーで計測。どのようなパターンが最も反応が良いのかを検証する。店舗の魅力が伝わりやすくするための店舗設計に活かしていく考えだ。

カメラの設置例

なお、AIカメラでは通過者数・年代・性別・視聴時間などを取得し、赤外線センサーでは滞在者数、滞在時間、入店者数などを取得。撮影したデータは解析後すぐに自動破棄し、プライバシーに配慮した運営にする。

三井不動産は今回の取り組みの背景に関して、「ECをはじめとする昨今の消費行動のめまぐるしい変化において、リアル店舗における買い物の大きな魅力の一つである、新たな店舗や商品との出会いをご提供するためには、店舗の魅力を視覚的に伝えることは重要であり、そのために店頭VMDを最大限活用することはリアル店舗の重要な課題の一つになっています」とコメントしている。

今後は、ららぽーとTOKYO-BAYだけでなく、三井不動産が運営する全国の商業施設において、「Growing Together」という三井不動産の商業施設のコンセプトのもと、商業施設の新しいカタチの実現に向けて、出店店舗とも協力しながら、今後も様々な取り組みを進めていくとしている。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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