楽天株式会社は8月8日、様々なECサイトから届くメールを解析し購入履歴を集約するサービス「Slice(スライス)」を提供する米スライス社を買収したことが明らかになった。買収額は不明。
米スライス社が同社のブログで発表した。
「Slice(スライス)」は、Amazonやebayなど、対応する200以上のECサイトから届くEメールを解析し、購入履歴を集約するサービス。iPhoneアプリやAndroidアプリを提供するほか、ウェブでも利用できる。
GmailかYahooメールで登録することが可能で、登録したメールアドレスに届いたショッピングに関するメールを自動で解析し、スライス上で情報を表示する仕組み。
例えば、購入履歴を一覧で確認したり、注文した商品がいつ発送されるか、全部でいくら使っているかなどを確認することができる。
面白い機能としては、購入した商品の価格が下落した際にスライスが通知してくれるものがある。これにより、昨日買った商品が今日半額になったという通知をスライスから受け取ったら、店舗に価格の調整依頼をしたり、返品して購入し直したりすることが可能になるというものだ。
また、購入した製品がリコールの対象になった場合に、知らせてくれる機能も提供している。
スライスはこれまでに、160万アイテム以上の商品を処理し、合計購入額は40億ドルを超えるという。2013年には「米ライフハッカー」 のベストアプリに選出されている。
スライス社はカリフォルニア州パロアルトに拠点を置く企業で、2013年8月23日に、楽天などから2,300万ドル(約23億円)を調達した経緯がある。
投資会社には楽天の他に、DCMやFLOODGATE、Innovation Endeavorsなどが名を連ねており、これまでに合計で3,200万ドル(約32億円)を調達している。
Slice(スライス)
https://www.slice.com/