株式会社カカクコムが運営するランキングとクチコミのグルメサイト「食べログ」とベリトランス株式会社は、スマートフォンやタブレット端末を使ってクレジットカード決済ができる飲食店向け決済サービス「食べログPay」の提供を5月16日より開始した。
サービス開始記念キャンペーンとして、決済手数料を業界最安水準の3.0%でサービスを提供する。対応するカードはVISAとMasterCardで、期間中に申しこめばキャンペーン終了後も「3.0%」で提供されるとのことだ。キャンペーンの終了時期は未定で、終了後の申込みに適用される決済手数料率は未定。
同タイプのスマホ決済サービスは、CoineyやPaypal Here、楽天スマートペイが決済手数料3.24%、Squareが3.25%で提供しており、「食べログPay」は、それよりも1段安くした手数料設定となっている。
キャンペーン期間後に手数料がどうなるかが定かではないが、キャンペーン期間中に安い手数料を武器に売り込んでいくものと思われる。飲食店に対する知名度でどの程度の関心を引き出すことができるかがポイントとなりそうだ。
スマホやタブレット端末を決済端末に
「食べログPay」は、スマートフォンやタブレットに専用アプリをダウンロードして、「食べログPay」のカードリーダーをイヤホンジャックに挿すだけで、クレジットカード決済端末として利用できるサービス。
飲食店でのテーブル会計や移動販売時の会計にも利用出来る。
サービスは、ベリトランスのサービス「VeriTrans mPOS(ベリトランス エムポス)」を利用して提供される。
初期費用・月額費用は無料
初期費用・月額利用料は無料で、月々の決済金額に応じた手数料以外に追加の費用負担は発生しない。1台目のカードリーダーは無料だが、2台目以降に関しては1台2,000円で提供する。
クレジットカード決済を含む電子決済市場は2012年度の44.6兆円から2017年度には66.4兆円まで拡大すると予測されており*、それにともないスマートフォンやタブレット端末などを使ったモバイル決済サービスの市場拡大が見込まれることから今回のサービスの開始に至ったという。
*矢野経済研究所「電子決済市場に関する調査結果 2013」
「食べログ」は、飲食業界においてもモバイル決済サービスの普及が進むことを想定しており、新たな飲食店向けサービスとして、「食べログ」に掲載されている約77万件のレストランに向けて展開する。
食べログPay
https://tabelog.com/tabelogpay/