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「ウルトラマン商店街」をTポイントで活性化 ー ヤフーとTポイントが商店街の活性化を狙う

株式会社Tポイント・ジャパンとヤフー株式会社は、東京都世田谷区祖師谷の3つの商店街にて、共通ポイントサービス「Tポイント」を用いた地域活性の取り組みを5月18日(日)より開始することを発表した。
サービスの開始を記念して、5月18日から6月15日まで対象店舗でのTポイントが3倍となるキャンペーンを実施する。
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今回の取り組みは、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅周辺にある、通称「ウルトラマン商店街」である3つの商店街、祖師谷みなみ商店街、祖師谷商店街、祖師谷昇進会商店街にて行われる。商店街の店舗に「Tポイント」を導入し、集客に課題を抱える商店街の活性化につなげる狙い。開始当初の提携店舗数は41店舗で、順次拡大していく予定。

商店街の各店舗に「Tポイント」専用端末を導入

商店街で「Tポイント」導入に賛同した各店舗に「Tポイント」専用端末「T-UNIT3」を設置し、商店街利用客が「Tカード」でポイントを貯めたり、使ったりできるようにする。
「T-UNIT3」は、専用のカードリーダーとタブレット端末をセットにした、Tポイント専用端末。イヤホンジャック型のカードリーダーをタブレット端末に差し込むだけで、簡単にTポイントサービスを導入できるものだ。
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商店街向けのアプリも導入

ヤフーは、この取り組みに合わせ、新たに商店街向けのスマートフォンアプリ「Y!トク from Yahoo! JAPAN(仮称)」を開発し、7月1日(火)に提供を開始する予定。
商店街利用客はアプリをインストールすることで、「Tポイント」を貯めるごとに「くじ」をひけたり、プレゼントがもらえる「スタンプ」を得られる。
インストールしたアプリは、「くじ」や「スタンプ」を得るために都度起動する必要がなく、「Tカード」を提示しての買い物の際に、自動で利用者のアプリに反映する仕様になる。
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店舗は利用客の来店や来店実績をもとに、アプリを通じてイベント情報やクーポン、セール情報を発信できるようになり、タイミングを逸することなく効率的な集客が見込める。
Tポイント・ジャパンとYahoo! JAPANおよび祖師谷周辺の3商店街は、これらの施策により、商店街利用客の回遊性が高まることを見込む。
今後、利用客の買い物体験をより充実させる手段として、近距離無線通信技術Bluetoothの拡張仕様のひとつであるBluetooth LE(Bluetooth Low Energy)を応用した販促施策等を検討しており、同技術を商用化するための実験も行う予定だ。

祖師谷エリアの近隣居住者のT会員比率は約70%

直近一年間にTカードを利用した、Tポイントのユニークアクティブユーザー数は4,854万人。今回、祖師谷商店街と連携する理由としては、同商店街の近隣在住で「Tカード」を有する会員は、全国のT会員比率の平均は38%なのに対し、祖師谷エリアの近隣居住者のT会員比率は約70%と、他の地域と比べて多いことにあり、「Tポイント」を活用した地域活性モデルの検証に最適であると判断したとのこと。

左から祖師谷昇進会商店街振興組合理事長 田中氏、祖師谷商店街振興組合理事長 石川氏、祖師谷みなみ商店街振興組合理事長 渋川氏

左から祖師谷昇進会商店街振興組合理事長 田中氏、祖師谷商店街振興組合理事長 石川氏、祖師谷みなみ商店街振興組合理事長 渋川氏


ちなみに、円谷プロダクションの旧本社が祖師ヶ谷大蔵駅近くにあったことから、ウルトラマン発祥の地と言われており、それにちなんで「ウルトラマン商店街」と名づけられたようだ。
今回の祖師谷周辺の3商店街をモデルケースとして、「Tポイント」を活用した地域活性化のビジネスモデルの構築のため、Tポイント・ジャパンとYahoo! JAPANが地域商店街と連携する初の試みとして展開する。


ウルトラマン商店街でTポイントがはじまる!
http://biz.points.yahoo.co.jp/promo/soshigaya/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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