楽天グループの楽天カード株式会社は5月9日、台湾におけるクレジットカード発行会社の設立許可を台湾金融監督管理委員会から2014年4月24日に取得したことを発表した。
楽天カードが海外でクレジットカード発行会社の設立許可を取得できたのは今回が初めてとなり、今秋までに台湾でのクレジットカードの発行を目指す。
台湾での楽天グループの経済的貢献が評価
楽天は2008年にeコマース事業で初めての海外展開となる台湾に参入し、2009年からはトラベル事業も展開している。日本と同様に台湾においても、楽天会員IDで利用可能な「楽天スーパーポイント」を提供しており、これにより楽天のサービス利用と回遊性を促進する「楽天経済圏」を形成し、台湾でのブランド認知も進んでいるようだ。
台湾ではクレジットカード発行会社が多く過当競争が進み、クレジットカード会社設立の申請手続きなど新規参入のハードルが高い状況にあると言われているが、台湾における楽天グループの経済的貢献が評価され、12年ぶりに台湾金融監督管理委員会からクレジットカード会社の設立許可を得ることができたという。
日本において楽天カードは、「年会費無料」「ポイントの高還元」を基本コンセプトとして展開している。楽天市場での買い物はいつでもポイント2倍になるほか、通常のクレジットカード利用では100円につき1ポイントのポイントが貯まるのが特徴だ。楽天グループのサービス以外にも、リアル店舗での利用も多いという。
楽天は台湾においても現地に根ざした利便性の高いサービスを提供し、地域経済の活性化への貢献を目指す。