有機野菜などの食材宅配ネットスーパー「Oisix(オイシックス)」を展開するオイシックス株式会社は、株式会社三越伊勢丹の100%子会社である株式会社三越伊勢丹フードサービスと共同で、4月26日から高品質スーパーマーケットのクイーンズ伊勢丹に初のOisix専用コーナーを開設した。

写真はOisixアトレ吉祥寺店
今回、Oisixの専用開設したのは「クイーンズ伊勢丹石神井公園店」で、店舗のリニューアルオープンにあわせてOisix専用コーナーをオープンした。
オイシックスは2013年11月より三越伊勢丹HDSと業務提携をし、三越伊勢丹フードサービスが運営する宅配サービス「三越伊勢丹エムアイデリ」の物流支援をしており、宅配事業に続く取組みとしてOisix専用コーナーを展開する。
スーパーマーケットでのOisix専用コーナーの展開は、東急ストアに続き2社目となる。
クイーンズ伊勢丹石神井公園店は、Oisix専用コーナーを展開することで、近隣の競合店にはない品揃えによる独自性の確立と、今後取り込んでいきたい30〜40代の利用者の開拓を狙う。
2010年からリアル店舗事業を展開
オイシックスでは、インターネットのチャネルだけではサービスを利用できないユーザーも多くいるため、2010年より店舗事業を開始。現在は恵比寿三越、二子玉川東急フードショー、アトレ吉祥寺に出店している。
Oisix店舗案内
リアル店舗事業強化の一環で、オイシックスとも親和性の高い顧客層のクイーンズ伊勢丹の店内に出店することで、潜在顧客層にアプローチすることを狙う。
展示にも工夫
今回展開するOisix専用コーナーは、本年1月にオープンした 「Oisix CRAZY for VEGGY(オイシックス クレイジーフォーベジー)アトレ吉祥寺店」の売り場の世界観やデザインエッセンスを取り入れ、直感的に野菜の魅力を伝えるコーナーを目指している。例えばブタやニワトリのオブジェや、農機具を展示することで産地とのつながりを感じられる売り場を演出、野菜がせり出す様なオリジナルの什器を使用、野菜の色味が美しく見えるような照明を工夫する仕掛けをしている。
また、桃のようにジューシーな「ピーチかぶ」や、甘みが強く芯まで食べられる「はちみつパイナップル」など、Oisixのネットで人気の野菜を中心に、オリジナル野菜ジュース「Vegeel」をはじめとした加工品など全35品を販売する。
全国から厳選された、旬の野菜を中心におすすめの食材をセレクトし利用者に届ける「定期宅配サービス」を展開するオイシックス。
Oisixのサイトを覗くと美味しそうな野菜がたくさん紹介されているが、その魅力を伝えるためには、ネットを通してだけでは限界があるのも事実。気軽にOisixの商品を試してもらうために、リアル店舗のチャネルを増やしていくうえで、顧客層がマッチするスーパーでの展開は確実なプラスになりそうだ。