東京都は、2年後に日本で初めて開催される「東京2025デフリンピック」に向けて、東京・原宿にコンセプトカフェ「みるカフェ」を11月15日〜26日までの期間限定でオープンした。このカフェでは、きこえる・きこえないに関わらず、全ての人がコミュニケーションを楽しむことができる環境を提供する。
「みるカフェ」は、デジタル技術を活用して言語を“見える”化することで、聴覚障害者(きこえないスタッフ)と手話ができなくても円滑なコミュニケーションすることができるカフェ。
入店から注文、スタッフとの交流、会計まで、様々なデジタル技術を用いて、コミュニケーションをサポートする。
店内では、門秀彦氏による手話をモチーフにしたアート「TALKING HANDS」の展示や、デフリンピックの過去映像の放映、手話絵本の展示などが行われる。
カフェで体験できるデジタル技術は、音声またはキーボードで入力した内容を透明ディスプレイに表示して、対面コミュニケーションをサポートする「音声翻訳表示ディスプレイ」や、スマホやタプレット上で音声をテキストに変換する「こえとら」「SpeechCanvas」、手話と音声による双方向コミュニケーションを実現する「SureTalk」、振動と光によって音の特徴をからだで感じるデバイス「Ontenna」、音の方向、強弱、リズムなどを体で感じられるデバイス「Hapbeat」、フォトリアルな手話CGアバターが手話でメッセージを届ける「KIKI」がある。
このカフェの開設は、2025年11月15日から26日に開催されるデフリンピックへの関心を高めるための一環で、共生社会への理解を促すことを目的としている。
みるカフェ
所在地:東京都渋谷区神宮前6-32-10 ピアザアネックス 1階
営業時間:11時00分~20時00分