デリバリー専門スーパーマーケット「Mesh」がサービス終了を発表

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デリバリー専門スーパーマーケット「Mesh(メッシュ)」は、7月8日にサービスを終了することを発表した。サービス終了のタイミングは、店舗在庫分の関係で1週間程度を目処にしており、現在閉店セールを実施している。

「Mesh」は、注文から最短10分で届くデリバリー専門スーパーマーケットとして2023年1月13日に港区と渋谷区の一部エリアでβ版のサービスを開始。一般的なスーパーと同様に、食品・飲料・日用品など2,500点以上の商品を取扱い、ダークストアの形態でサービスを提供している。5月には予約配達のサービスを開始し、提供エリアを拡大していた。

運営する株式会社Meshは、2021年11月に創業。創業者である佐藤峻氏は、2017年に新卒でDeNA入社し、タクシー配車アプリ「タクベル」(現GO)の事業開発・企画に従事した後に、「Chompy」でプロダクトオーナーを務めた経歴を持つ人物。2022年3月には約2億円の資金調達を実施したことを発表していた。

Mesh 代表取締役CEO 佐藤峻氏はサービス終了に関して、「引き合いは常に殺到するような状態でしたが、ご満足いただけるサービスを継続的に提供することが難しいと判断したためです」とコメントしている。

食品・日用品のクイックコマースの分野では、ダークストアの形態で運営する「OniGO」や、フードデリバリーと兼ねる「UberEats」「出前館」「Wolt」などのプレイヤーだけでも熾烈な競争が繰り広げられているが、これに加えてネットスーパーを展開するイオンやイトーヨーカドーが倉庫から直接届ける「センター出荷型」に切り替えて23区を中心に幅広い配達エリアをカバーするなど、こちらも各社の動きが活発となっている。競争環境の複雑さも増しているといえそうだ。

追記:2023年7月18日
Meshは7月17日にサービスを終了した。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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