「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムが、ファッションD2Cブランド「foufou」を子会社化

左から、クラシコム取締役 佐藤友子氏、 foufou デザイナー マール・コウサカ氏、クラシコム代表取締役社長 青木耕平氏
NEWSSHOPPING

北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、ファッションD2Cブランド「foufou(フーフー)」事業を買収することを発表した。現在ステイト・オブ・マインドの事業である「foufou」事業を承継する子会社を設立し、その全株式を取得する形で8月1日に子会社化する。取得価額は3億円で社名は株式会社foufouとなる。

「foufou」は、2016年にデザイナーであるマール・コウサカ氏が設立したファッションブランドで、「健康的な消費のために」をコンセプトにし、 EC専売のハンドメイドブランドとしてスタートしている。
SNSを通じて直接エンドユーザーとコミュニケーションを行い、全国各地で試着会を実施することなどにより丁寧にブランドを広げ、2022年8月には東京・祐天寺に実店舗「the boutique」をオープンしている。創業からほぼ100%を定価で販売し、ほぼ廃棄ゼロを実現しているという。2017年に、縫製のクラウドソーシング「nutte」を展開するステイト・オブ・マインドに参画している。
foufou事業の直近の売上高および営業利益は非開示だが、クラシコムは売上高約4億円規模の事業と判断したとしている。新会社の代表取締役には高坂昇兵氏(マール・コウサカ)が就任する。

「foufou」が展開するアイテム

東京・祐天寺にオープンした実店舗「the boutique」

クラシコムは、2017年3月からオリジナルアパレル商品の販売を開始しており、「KURASHI & Trips PUBLITHING」「NORMALLY」などのオリジナルブランドを展開。年間平均180%成長するなど、好調に推移している。(2017年〜2021年の実績)
「foufou」が仲間入りすることにより、新たに海外進出や卸売業などの展開に可能性を見据えながら、共に成長する事業シナジーを模索していく。オリジナルコラボ商品の開発も検討していくとのことだ。

クラシコム 代表取締役社長 青木耕平氏は以下のようにコメントしている。

「今回、『foufou』に仲間入りしていただきたいと思うに至ったのには、プロダクトブランドであることの可能性、魅力的なリーダーと世界観、クラシコムのミッションやカルチャーとの親和性など様々な理由がありますが、何よりも私自身が店舗や試着会に足を運んで目の当たりにした『foufou』のお客さまの存在がありました。
『自分自身を労り、喜ばせる』ことに自然と関心を持ち、周囲の同じ世界を愛する人たちへの気遣いや喜びの共有をされる様子を前に、ぜひこのお客さまのコミュニティに対して貢献したい、という自然な動機を持つことができたことが背中を強く押すことになりました。
今は何より『foufou』という卓越した世界観を持ち、健やかに成長しているブランドが共に歩める仲間に加わったことにワクワクしています」

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

You may also like

Comments are closed.