楽天、保有する西友の全株式をKKRに売却

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楽天は、同社が保有する西友ホールディングスの全株式を、投資会社のKKRに売却することで合意したことを発表した。この取引により、KKRが保有する西友の株式持分(議決権ベース)は現在の65%から85%に増加する。ブルームバーグによると譲渡価額は220億円。

KKRと楽天は2021年にウォルマートから西友の株式をKKRが65%、楽天が20%取得し、残りの15%を継続して保有するウォルマートとともに西友の成長を支援してきた。その成果として以下を挙げる。

  • 楽天ペイ、楽天Edyをはじめとする西友店舗でのキャッシュレス決済や、日本を代表するロイヤリティ・プログラムである楽天ポイントを通じた利便性向上
  • 生鮮および惣菜を中心とする、商品の品質と品揃えの向上
  • KKRの知見を活かした店舗運営およびプロセスの最適化および改善
  • 西友の株主との戦略的協業によるOMO戦略の展開

KKRアジアプライベートエクイティ共同代表兼KKRジャパン代表取締役社長の平野氏は「国内有数の小売業者として進化を遂げている西友との関係をさらに深化できることを光栄に思っています。今後も西友の潜在力をさらに高めるべく、楽天やウォルマートとの戦略的パートナーシップを維持し、それぞれの強みに注力した成長力、最良のグローバル・プラクティス、優れた顧客体験の実現に向け支援を継続します。西友が日本の消費者の皆さまに優れた価値や利便性を提供し、力強い成長を実現できるよう3社は継続して協業してまいります」とコメントしている。

楽天はすべての株式を手放したことになるが、今後も西友とは、ネットスーパー、キャッシュレス決済、データドリブンマーケティングの分野における協業を続ける予定だ。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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