イオンタウンとルミネ・ニュウマンが、オンラインでの出店相談受付を相次いで開始した。この取り組みは、COUNTERWORKSが提供する商業施設のオンラインリーシング支援SaaS「SHOPCOUNTER Enterprise」の導入により実現している。
イオンタウンは4月25日に「イオンタウン・テナント募集サイト」を開設、ルミネは4月27日に「LUMINE・NEWoMan 催事出店募集サイト」をそれぞれ開設した。
導入の背景には、商業施設の運営やリアル店舗出店におけるプロセスがいまもアナログな手法に偏っており、属人的な営業手法が一般的であることや、出店者や出店候補者の管理においても従来のシステムやオペレーションにより管理負荷が高まっていることが挙げられる。DX化を推進する中で、今回の開設に至っている。
出店者にとっても、これまで紹介を介して商業施設の担当者と接点を持つ必要があったところ、今回の新たな取り組みでは、接点がなかった出店者やリアルへの出店経験がない出店者でも相談を持ちかけることが可能になり、間口が広がる。これにより商業施設は、これまでになかった新たな出店者との接点を持つことができ、魅力的な店舗の誘致につながることが期待される。それぞれの開設サイトでは、出店判断をするための情報提供や出店に特化した条件検索などが可能となっている。
「SHOPCOUNTER Enterprise」は、商業施設のオンラインリーシング・クラウド管理システム。商業施設が自社スペースを掲載する「テナント募集サイト」と、問い合わせ・営業・テナント情報管理やスペースの稼働管理ができる「営業管理システム」を開発なしで構築・利用でき、テナント募集業務の効率を上げることを可能にしている。
2022年1月には丸井が同サービスを通じて、リアル店舗への出店サービス「OMEMIE(オメミエ)」の提供を開始している。