従来の2倍の規模、セブン-イレブンの新コンセプト店舗「SIPストア」とは

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セブン-イレブンが打ち出した新コンセプト店舗「SIPストア」。コンビニの利便性とスーパーの品揃えを融合させた新たなフォーマットとなる店舗だ。2024年度の上期にテスト店を展開する予定の「SIPストア」の特徴を今回は紹介する。

「SIPストア」は、“SEJ(セブン‐イレブン・ジャパン)・IY(イトーヨーカ堂)・パートナーシップ”の頭文字を取ったもので、その名の通りコンビニとスーパーの中間に位置付けた新しい店舗フォーマットとなる。コンビニエンスストア事業とスーパーストア事業のそれぞれで培った知見やネットワークを活用することで品揃えを強化する。

従来のコンビニ店舗が約40坪の面積に品揃え2,500アイテムであるところ、SIPストアでは、約100坪〜150坪の面積に品揃え5,000〜6,000アイテムとほぼ倍の規模で展開する店舗となる。ちなみに、イトーヨーカ堂系列のスーパーでは約300坪〜の面積で約20,000アイテムを展開しているという。

品揃えに関しては、生鮮食品や冷凍食品の拡充、新型設備の開発などを想定しており、特に、イトーヨーカ堂が育ててきたブランドである「顔が見える野菜。」、冷凍食品「EASE UP」、セブンプレミアム、新ブランドの「セブン・ザ・プライス」などが拡充される予定。

新フォーマット店舗を展開する背景としては、社会構造の変化をあげる。「2030年には75歳以上の人口が20%、単身世帯が38%、働く女性の増加など、消費の形態が大きく変化することが想定される」ことから、それに対応するべく展開するものとなる。
「SIPストア」は、2024年度の上期にテスト店を開業する予定で、この店舗で「次世代の潜在ニーズを捉える」としている。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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