イオンは、関東でスーパーマーケットを展開する「いなげや」を連結子会社化することを発表した。2023年11月を目処に51%を上限に株式を取得し、連結子会社化する予定。
また、イオン傘下で首都圏で展開するマルエツ・カスミ・マックスバリュ関東の3社のスーパーの共同持株会社であるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスと2024年11月を目処に経営統合を進める方針。
イオンは、現在いなげやの株式を17%所持しているが、これを51%に引き上げ、連結子会社化する。「関東における1兆円のSM構想」を進めるため、資本関係の強化と経営統合を目指し、業務提携の深化を図ることで合意した。
業務提携に関しては、イオンのPBであるトップバリュ商品の導入拡大、商品の共同調達、相互の食品スーパーマーケットやドラッグストアの活性化、物流センターやプロセスセンターの機能整理や活用、資材・什器・備品の共同調達、バックオフィス業務の統合によるコスト削減、クレジットカードや電子マネー、ポイントカードの共同利用、ネットビジネスの共同研究・共同開発、イオングループの教育制度の活用、会員情報とPOS情報を組み合わせた分析サービスの提供などが挙げられる。
地域密着型の経営を行うことを重視し、いなげやの独立性は今後も確保される。いなげやの屋号、経営理念、コーポレートアイデンティティ、そして雇用も維持されるとのこと。