AIカフェロボット「root C」展開のNew Innovationsが54.1億円を調達

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New Innovationsは、SBIインベストメントやグローバル・ブレインをはじめとする12社を引受先とした約26.3億円の第三者割当増資と、三井住友銀行やみずほ銀行、三菱UFJ銀行、静岡銀行をはじめとする金融機関からの約27.8億円の融資、リース枠の設定等によりシリーズAラウンドで54.1億円の資金調達を実施した。これにより、累計調達額は56.5億円となる。

New Innovationsは、「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念として、OMO(Online Merges with Offline)を主軸とする事業を展開している。
2021年4月にはAIカフェロボット「root C(ルートシー)」を正式リリース。アプリで時間と受け取り場所を指定し、完全無人・非接触でスペシャルティコーヒーを受け取ることができるサービスで、パーソナライズ診断「root C MATCH」で、ライフスタイルや嗜好に合わせたコーヒーを提案する。
無人かつ省スペースのため低コストで運営でき、従来のカフェでは出店できなかった場所にも設置することができることから、有効活用できていなかった空間の価値を上げるソリューションとして、公共交通機関や商業施設、オフィスビルなど様々な場所に導入されている。

2021年後半より「OMOソリューション」を主力事業として展開。省力化・自動化を軸にしたハードウェア開発とソフトウェア構築を行っている。
現在は飲食・飲料業界や小売業界のグローバルチェーンや国内メガチェーンなどと戦略的ビジネスパートナーとして、コンサルティング業務の提供、自動調理ロボットの開発・量産や移動体の研究などを進めている。

左から、取締役COO兼CFO 山田 奨氏、代表取締役CEO兼CTO 中尾 渓人氏

代表取締役CEO兼CTOの中尾氏は以下のようにコメントしている。

「AI・ロボティクス技術などによる自動化・省人化を推し進めていますが、全ての仕事をロボティクスに置換すればいいと思っているわけではありません。人間とロボティクスそれぞれに求められる役割があり、大切なのは両方の強みを生かせることです。自動化・省人化によって生まれた時間を人の手を介すことで付加価値の出る仕事に充て、サービスの充実度が上がるとともに、それに従事する人がよりやりがいをもって仕事に向き合える社会を目指します」

今回調達した資金は、OMOソリューションの新規事業、AIカフェロボット「root C」のサービス拡大、人材採用に投資する予定。
今後の展開として、あらゆる業界の課題解決のために、AI・ロボティクス等のコア技術を駆使してハードウェアとソフトウェアを掛け合わせたソリューションを提供していく予定。自動化・省人化の先には、人間が付加価値の高い仕事に注力できる時間を創出することによって、豊かな社会の実現を目指す。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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