楽天Edyとトッパン・フォームズグループのTFペイメントサービスは、「おサイフケータイ」を搭載したスマートフォンで電子マネー「楽天Edy」の決済を可能にする新サービスを始める。
外部デバイスを利用せずにスマートフォンだけで電子マネー決済端末として利用できるようになるのは国内で初めてとなる。
事業者は、楽天Edyの加盟店契約を締結し、スマートフォンにアプリをダウンロードするだけで電子マネー決済端末として利用できる。
「おサイフケータイ」を搭載したスマートフォンの読み取り機能を利用した決済アプリとNFC技術を活用したクラウド型の決済プラットフォーム「Thincacloud(シンカクラウド)」を連携させることで実現した。
具体的な導入先として、屋外イベントや運輸・宅配サービスなど幅広い分野を見込んでおり、将来的にはGoogle Playでアプリをダウンロードを可能にし、スマートフォンを活用した新たな電子マネーの決済手段を広く普及させる計画。
第一弾は、株式会社楽天野球団が運営する「東北楽天ゴールデンイーグルス」の4月18日(金)に開催される試合で導入される。
「楽天Koboスタジアム宮城」のスタンドの一部にてビールを購入する際に、電子マネー決済端末のスマートフォンで楽天Edy決済ができるようになる。2014年夏頃までには「楽天Koboスタジアム宮城」の全エリアへ拡大する計画。
楽天Edyは全国37万カ所(2013年11月時点)で利用可能で、Suicaの24万5,000カ所(2014年1月時点)、WAONの17万6,000カ所(2014年3月2時点)よりも、多くの場所で利用できる電子マネーサービスだが、決済件数ではSuicaやWAON、ナナコがいずれも2倍以上多くなっている。
参考:電子マネー決済33億件、主要6種類、昨年21.8%増に。
設置場所の影響などが大きいと思われるが、今回のサービスの提供により、導入の敷居が下がるのと同時に、幅広いシーンで利用可能になる。
活用シーンが増えることで、利用拡大の後押しとなりそうだ。