イトーヨーカ堂と10X、店舗起点の配送サービス・顧客体験強化に向けて共同研究を開始

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イトーヨーカ堂と10Xは、店舗起点の配送サービス・顧客体験強化に向けて共同研究を開始することを発表した。イトーヨーカ堂は首都圏の配送を店舗出荷型からセンター出荷型に移行する方針だが、店舗を今後ますます重要になるタッチポイント位置付け、顧客体験の向上に取り組む。

小売ECプラットフォーム「Stailer」を提供する10Xとイトーヨーカ堂は、2020年6月から「イトーヨーカドーネットスーパー」において、業界初のスマートフォンアプリの提供を開始している。
従来のウェブサイト利用者と比較して購入頻度や利用継続率が高い傾向があり、3年弱でアプリのダウンロード数は累計77万件を突破した。

イトーヨーカドーは、コロナ禍によって急増したネットスーパーの利用ニーズに応えるため、キャパシティ拡大と収益化を目的に、店舗出荷型からセンター出荷型への移行を発表している。この移行に際して、イトーヨーカドーと10Xは、「イトーヨーカドーの店舗資産を活用した未来のお届けサービス像」について共同検討を開始する。

今後「イトーヨーカドーネットスーパー」のセンター出荷型への切り替えは進んでいくが、店舗ではほかにも、当日中に自宅までお届けする「きいろい楽だ」サービスや、店頭お渡し予約商品の受け取り、オンライン注文の即配サービスなど、店舗起点の多様な買い物ニーズに対応するサービスを提供しており、ネットスーパーと店舗の両輪で顧客体験の向上を目指したい考えだ。

イトーヨーカ堂 執行役員お届け事業部長 柴田太氏は、「今後、首都圏を中心にセンター移行を行っていきますが、店舗はお客様へのリアルなタッチポイントの場としてより重要になっていくと考えています。多様化するお客様ニーズに応えていくため、10X様の持つサービス開発や顧客体験向上の知見に期待し、店舗を軸とした配送関連サービス強化に向け共同検討を開始してまいります」とコメントしている。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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