BASEが後払い決済事業に参入 ー よりスムーズな決済体験を

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BASEは、後払い決済サービス「あと払い(Pay ID)」の提供を2023年4月11日から開始した。BASEが自社開発で後払い決済サービスを提供することにより、よりスムーズな決済体験を提供する。

「あと払い(Pay ID)」は、「BASE」で開設されたショップで利用できる後払い決済サービスで、本日から全ショップを対象に導入している(導入を望まない店舗は除く)。現在はブラウザからのみ利用できるサービスとして提供しており、「Pay ID」アプリでの利用に関しては年内に可能になる予定だ。利用には「Pay ID」アカウントの登録が必要となる。

利用する手順は、商品の支払い方法で「あと払い(Pay ID)」を選択し、本人確認のため携帯電話番号を入力。電話番号に届いたSMSのコードを入力し、「購入を確定」ボタンを押して注文が完了する流れだ。審査はすぐに完了する。

月間の利用上限として55,000円(税込)が設けられており、この金額に関しては、「BASE」ショップで販売されている商品のほとんどをカバーできているとのこと。
支払い方法に関しては、まずは翌月一括払いのコンビニ支払い(電子バーコード)のみでの提供となるが、今後、口座振替や分割払いなどの支払い方法にも対応する予定だ。なお、コンビニ支払い手数料として350円がかかる。

これまでも「BASE」のショップでは、他社が提供する後払い決済サービスを利用できたが、BASEが自社開発で提供することにより、D2Cのネットショップにおけるミニマムな画面遷移等を実現し、購入者の決済体験を向上させている。また、「Pay ID」アプリで購入履歴をまとめて確認できるほか、コンビニ支払い時にもアプリ内で表示したバーコードで支払えるようにするなどの利便性も向上させた。

BASE 代表取締役CEO 鶴岡氏は、今回のサービス開始に関して以下のようにコメントしている。

BASE 代表取締役CEO 鶴岡 裕太氏

「今回の『あと払い(Pay ID)』は、BASEを創業した10年前からとてもやりたかった事業。我々がエンパワーメントしたい個人やスモールチームが行っているビジネスでは、かなり先進的な物が売られている。昨今だと、NFTやデジタルコンテンツなどがあるが、これを販売するには、決済の多重化した構造の中で、すべての事業者がOKとする商材しか売れない事情がある。従来から、そういった制限なく、より自由に商売ができる環境を提供したいと考えていたので、その実現に近づくポテンシャルがあると期待している。商品を購入する人たちにとっても、『本来買える与信を持っているのに買えない』『限度額の関係で、今日限定のアイテムを買えなかった』などの機会損失を見てきたので、マーチャントとコンシューマー双方にとって、より自由に生きていくために必要なツールになると考えている」

なお、「あと払い(Pay ID)」は、決済パートナーとしてGMOペイメントサービスと連携して提供しており、同社が売買代金等の債権譲渡を受けて請求書の発行と代金の回収を行う。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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