秋田県仙北市は、ソウゾウが運営するEコマースプラットフォーム「メルカリShops」で賞味期限が近い防災備蓄品の販売を3月29日から開始した。自治体が防災備蓄品を「メルカリShops」上で販売するのは、全国で初の取り組みとなる。
新たな備蓄方法として注目を集める「ローリングストック」。ローリングストックとは、非常食を多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費、消費した分を買い足すことで、常に一定量の非常食を備蓄するという一般家庭で導入される手法だ。
今回、仙北市は「官民共同型ローリングストック」を実現するべくメルカリでの販売を開始した。
「官民共同型ローリングストック」は、自治体などの組織が抱える備蓄品をネットショップで販売し、売上金を次の備蓄品の購入資源に充てることで、組織における「ローリングストック」を可能にする新たな備蓄の方法。組織は備蓄品の廃棄削減と新たな備蓄品の財源確保を両立できる一方で、購入する消費者も賞味期限が近い商品を通常よりも低価格で購入できるようにすることで、双方にメリットがある仕組みを目指す。
従来、自治体などの公共団体では備蓄品の賞味期限が近付いた場合、防災啓発の名目で配布するか廃棄する選択肢しかなく、その度に新たな備蓄品を購入する費用が発生していた。廃棄を回避しながら、財源を確保するための取り組みとして機能することが期待される。
秋田県仙北市のショップ
https://mercari-shops.com/shops/dXzAsZZs6ZKtpfAU5MzXYK