ディスカウントストアを展開するトライアルホールディングスは3月8日、東京証券取引所グロース市場への新規上場承認されたことを発表した。上場予定日は2023年4月12日。
注:4月3日、トライアルホールディングスは上場延期を発表している。時期については未定。
トライアルホールディングスは、中核事業会社であるトライアルカンパニーがディスカウントストア「TRIAL」を九州を中心に274店舗展開。「あなたの生活必需店」をコンセプトに、Every Day Low Priceを基本方針とした競争力のある価格提案を行っており、生鮮食品をはじめとした食品を強みに、日用品、家電、アパレル用品などの幅広い品揃えでサービスを提供している。
2018年には「流通情報革命」をスローガンに掲げ、スマートストア化を推進。セルフスキャンによりレジ待ちを解消するスマートショッピングカートや、来訪客の店内行動や商品棚の状況を可視化するAIカメラなどを導入し、最先端の取り組みを開始。2019年にはテクノロジーによるさらなる流通変革を目指す新会社Retail AIを新設している。さらに、2020年にはスマートショッピングカートの外販も開始した。
2022年6月期の売上高は約5,977億円、経常利益は約127億円だった。トライアル1号店をオープンしてから22期連続増収(1999年9月期から2022年6月期)を果たしており、成長を続けている。売上高の内訳としては流通小売事業の売上高が約5,967億円と大半を占めており、リテールAI事業の売上高は約4億円。