PayPayは、キャッシュレス決済サービス「PayPay」の決済金額などに応じて付与するポイントプログラム「PayPayポイント」の発行額が2022年4月からの10カ月で5,000億ポイントを突破したことを発表した。
2022年度の年間発行額が前年度比1.5倍増となる6,000億円規模になる見通しで、これは楽天ポイントの2022年の年間発行数である約6,200億円に迫る規模となる。
「PayPayポイント」は、2018年10月にPayPayの提供開始とともに「PayPayボーナス」という名称ではじまったサービス。現在は、ソフトバンクやYahoo!ショッピングなどのグループサービス利用でもポイントが貯まるサービスとなっており、PayPayカードの利用でも貯まるポイントプログラムとなっている。
「PayPay」は登録ユーザー数が5,500万人を突破しており、国内No.1のコード決済サービスに成長している。通常の買い物でPayPayポイントが貯まるほか、様々なポイントアップキャンペーンが店舗ごとや地域ごとなどに行われている。地方自治体と連携したキャンペーンでは、決済金額の最大40%のポイントが付与された事例もあるという。
また、マイナポイント事業のキャンペーンによるマイナポイントの受取先としてPayPayが多く選ばれ、ポイント発行額が大きく増加したという。これは普段の買い物など、身近な機会で利用しやすいPayPayポイントの特性が評価されたと思われる。
楽天が2023年2月14日に行った2022年度の通期決算説明会では、楽天ポイントの2022年の発行数が年間で6,200億円を突破したことを発表。累計ポイント発行数3.3兆円を超え、業界で圧倒的な存在感を示していた楽天にPayPayが迫る勢いとなっている。
PayPayポイントがさらなる成長を果たせるかは、2023年度中を目処にLINEとヤフーと合併することを発表しているグループのシナジーをいかに高められるかにかかっていそうだ。
PayPayは、「『PayPay』を『決済』アプリから、ユーザーの生活をもっと豊かで便利にす『スーパーアプリ』へと進化させて、『いつでも、どこでもPayPayで』という世界観を醸成していく」とコメントしている。
PayPayポイント
https://paypay.ne.jp/guide/point/