手数料ゼロ円の決済サービス「SPIKE(スパイク)」がオープンβ版として日本でのサービスを開始した。
「フリープラン」は、月間決済額100万円という制限があるものの、決済手数料が全くかからない形での提供となる。
2014年3月にアメリカでベータ版の提供を開始していた「SPIKE(スパイク)」が、日本でも利用できるようになった。その際には、明らかにされていなかった「フリープラン」の月間決済額の上限は100万円。この金額までは完全に無料で利用できる。
小規模な商売をしたい事業者にとっては心強いサービスとなりそうだ。
「SPIKE」は、決済手数料0%、プログラミング不要を特徴とするサービス
通常、事業者がインターネット上でクレジットカードの決済ソリューションを導入する場合、決済ごとに平均約3%の手数料+30円程度のトランザクションフィーが発生するが、粗利率の低い商材を扱うECサイト運営者にとっては手数料がネックとなっていた。その問題を解決すべく登場したのが「SPIKE」だ。
「SPIKE」は、個人事業主・小規模事業者向けの「フリープラン」と、中規模事業者向けの「ビジネスプレミアム」の2つのプランを用意。
「フリープラン」は月間決済額100万円までという制限があるものの、初期費用や月額費用は無料。決済手数料0%でトランザクションフィーも0円と、月間100万円未満であれば無料で利用できる。上限決済額は徐々に引き上げていき、最終的には完全無料での提供を目指すとのことだ。
「ビジネスプラン」は、初期費用は同じく無料だが、月額3,000円の利用料が発生する。その代わりに、月間決済額1,000万円までは決済手数料0%、トランザクションフィーも0円で利用できる。超過分は2.5%+30円の手数料が発生する。
1,000万円の決済で3%の手数料がかかったとすると、30万円となるので、この価格設定はかなり破格であることがよくわかる。超過しても決済手数料2.5%と割安だ。
現在はベータ版ということで「フリープラン」のみの提供となる。振込手数料や返金手数料については料金ページで確認できる。
導入は発行したリンクを張るだけ
導入が簡単なのも「SPIKE」の特徴だ。管理画面から商品を登録し、簡単に個別の決済リンクを作成することが可能で、既存のウェブサイトやアプリケーションにリンクを張るだけで導入が可能。スマートフォンやタブレットにも対応する。
1商品あたり、300円から3万円までの金額が設定できる。
以下は商品を登録し、EMBEDするためのコードを表示した画面。このコードを貼り付けるだけで決済ボタンがサイトに設置できる。
「SPIKE」は、世界中のスモールビジネスを支援するために生まれたサービス。「SPIKEは、高い与信力があり、ボリュームディスカウントが享受できる大企業向けの決済サービスではありません。手続きの煩雑さ・手数料の高さが原因でこれまで導入を躊躇していた世界中の個人事業主、スタートアップ、中小企業を対象にした決済サービスです。」としている。
今年度中にUSドルと日本円以外の各国通貨にも随時対応し、2016年に年間2兆円の決済額を目指す。
SPIKE(スパイク)
https://spike.cc/