Google、「検索をより自然で直感的に」ショッピングを快適にする7つの新機能を紹介 ー Search On ‘22

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Googleは9月29日、検索に関するイベント「Search On ‘22」において、新たな検索機能を発表した。

テキスト検索から始まったGoogle。いまでは目の前にあるものを撮影して検索してくれる「Google レンズ」や、音声で気になることを質問することで検索結果を表示してくれる機能など、テキスト・写真・音声を活用した様々な検索が可能になっている。
Googleはこれをどのようにアップデートしていくのか。

instagramやTiktokが台頭したことで、探しているものをビジュアルで検索する傾向は強くなっているのは周知の通り。その流れに逆らうことなく、今回の新機能ではビジュアルを切り口にした検索方法の強化とともに、検索結果において“その人が求めているであろう周辺情報”をいかに提示できるかをポイントにして、より検索を「自然で直感的」なものにする様々な新機能が発表された。
この記事では、ショッピングに関連する新機能をピックアップして紹介していく。

1.マルチサーチ

毎月80億回利用されているという「Google レンズ」。新たに追加される「マルチ機能」は、そのGoogle レンズでテキストを追加して検索できる機能。
例えば、写真のシャツを検索してから、「ネクタイ」というテキストを追加して検索すると、シャツの柄に似たネクタイを検索してくれるというものだ。
2022年の初めに米国でベータ版として提供が開始されており、今後数ヶ月で日本語を含む70以上の言語に対応する予定。
さらに、この機能で「near me」とテキストを追加することで、検索した商品が近くにある場所や店舗を表示してくれる機能も今秋以降に米国で提供される予定とのこと。

2.リアルタイムなトレンドを反映したフィルター

リアルタイムな検索トレンドを反映したフィルターを新たに導入する。例えば、「ジーンズ」と検索した際には、いま人気の「ワイドレッグ」や「ブーツカット」というフィルターが上部に表示され、タップすることで絞り込むことができる。日本でも近い将来導入される予定とのこと。

以下は日本での提供は未定だが、米国での動きとして紹介していく。

3.「shop 〇〇」で検索

9月29日から米国では「shop 〇〇」と検索すると、検索結果に商品が一覧で表示されるほか、関連する記事、コーディネートが確認できる「Shop the look」が表示されるようになった。
「Shop the look」は検索したアイテムと、他のアイテムを組み合わせたコーディネートを確認することができ、他の商品に関しても、スムーズに購入することが可能だ。
他にも、検索した商品のカテゴリーの人気商品が確認できる「Trending now」も表示される。

4.靴の3Dイメージが確認可能に

2022年の初めに家具の3Dで確認できる機能を導入したGoogle。今後数ヶ月のうちにスニーカーをはじめとする靴の3Dイメージを検索結果で確認できるようになる。
従来は3Dビジュアルを構築するには数百枚の写真が必要だったが、わずか数枚の静止画で自動化できるようになっており、小規模な事業者でも利用できる機能となっている。

5.ショッピングをサポートする「Buying guide」

何かを購入する際に、膨大な情報の中から自分にあった商品に出会うことは難しい。
Googleはそんな課題に対応するために、新たに「Buying guide(購入ガイド機能)」を米国で開始した。
特定のカテゴリーに関して、信頼される情報源から集めた情報を確認できるというもので、例えば「マウンテンバイク」の場合は、サイズ・サスペンション・重量・素材に関する情報がまとめて表示され、調べるサポートを行う。

6.調べてる商品の情報を表示

Googleアプリの新機能として、閲覧しているウェブページや調べてる商品について、その長所や短所、評価などの情報をまとめて表示する機能を追加する。特に商品ページを見ているときに役立つという。
値下げ情報を得るための商品のトラッキングも可能で、今後数ヶ月内に米国で利用可能になる予定。

7.パーソナルなショッピング体験

事前に自分の好きなブランドやカテゴリを登録することで、それを考慮した検索結果が表示されるようになる機能。
例えば、「レディース」とブランドの「Cuyana」を選択すると、検索をした際に「Cuyana」や類似するブランドの商品が表示されるようになる。登録内容の変更や、機能のオフは自由に可能。今年中に米国で提供される予定。

3つ目以降の機能が日本で導入されるかは未定だが、今後の流れとして押さえておきたい機能ばかりだ。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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