アダストリアは、ロサンゼルス発のファッションカジュアルブランド「FOREVER21」の日本再上陸にあたり、日本展開のパートナーとして契約を締結したことを発表した。
FOREVER21の日本国内における販売権およびマスターライセンスを取得した伊藤忠商事と、アダストリアが2022年5月に設立した子会社株式会社Gate Winがサブライセンス契約を締結し、日本展開を行う。
リブランディングを果たした「FOREVER21」
2019年10月末に日本事業を撤退したForever21が、2023年春に再上陸する。
FOREVER21は、2020年に米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ合同会社(ABG社)が買収し、リブランディングに着手。商品の品質・価格や店頭表現をリニューアルし、サスティナビリティへのアプローチを積極化するなどのコミュニケーションを展開し、現在では世界主要国で570店舗以上を展開するブラントとして事業を拡大している。
国内での展開に関しては、2022年12月初旬に商品展示会を開催し、2023年2月21日にアダストリアグループが展開するEC「 .st(ドットエスティ)」での販売を開始。2023年春に関東・関西の大型ショッピングセンターに出店する予定。1号店はららぽーとであることを明らかにしている。
ABG社 Vice Presidentのケビン・サルター氏は、「Forever 21 は、ABG社にとって非常に重要なブランドです。日本マーケットは、かつてFOREVER21にとって主要な市場でした。そのため、日本で再びブランドを活性化するためにアダストリアと提携することに非常に興奮しています。日本はファッショントレンドをリードする地域です。伊藤忠商事およびアダストリアとのパートナーシップにおける私たちの目標は、サステナビリティに革新的な焦点を当てたFOREVER21というブランドを通じて、素晴らしいトレンドを生み出し、日本の強いファッションの影響力を利用してこのトレンドを世界中に広めることです」とコメントしている。
アダストリアは、10代後半から30代前半をメインターゲットに国内で展開。想定平均商品単価は4,000円、想定平均客単価は5,800円とし、5年後となる2028年2月期に売上高100億円とすることを目指す。EC化率は6割とすることを想定し、5年内に15店舗展開する計画している。