楽天株式会社は4月9日、楽天スーパーポイントを実店舗で利用出来るサービスを今秋からはじめることを発表した。
楽天は、J.フロント リテイリングやサークルKサンクスなど11社と提携し、全国1万3400店舗が楽天ポイントに対応する。
同時に楽天のポイントカード「Rポイントカード」を会員に発行。これにより実店舗でのポイント付与や利用が可能になる。楽天の会員は約9000万人。日本最大のポイントプログラムを持つ楽天がいよいよ実店舗への展開へ本格的に乗り出す。
楽天ポイントが使える店舗は飲食店の「プロント」や「ミスタードーナツ」、コンビニの「サークルK」「サンクス」「ポプラ」「生活彩家」、百貨店の「大丸」や「松坂屋」、この他に、出光興産が展開するガソリンスタンドや「パレットプラザ」「55ステーション」などで利用できるようになり、各店のポイント還元率は今後詰めていく予定とのこと。
先行するTポイントやPontaの状況は?
現在、実店舗で展開するポイントプログラムを代表するのは「Tポイント」だ。2014年3月末にソフトバンクとの提携が発表されたが、その際のデータでは110社と提携し、6万8,734店舗が参加、4,811万人(アクティブユニーク数)が利用するサービスだ。
それを追いかける存在なのが株式会社ロイヤリティ マーケティングが運営する「Ponta」だ。2014年1月に会員数6,000万人を突破したことを発表しており、現在の提携企業数は70社。利用できる店舗数は2013年5月時点で2万1,600店となっている。
両社は実店舗において楽天よりもかなり先行した印象があるが、楽天は競合他社と異なり、同じ業種の企業でも加盟を認める方針で巻き返しを図る。
今後は楽天市場に出店する店舗にも参加を呼びかけ、数年で5万店舗を目指す計画のようだ。
楽天子会社のスポットライトは4月より、実店舗に訪問するだけでポイントが貯まるアプリ「楽天チェック」の提供を開始しており、楽天ポイントをフックに実店舗への送客を行うサービスを展開している。
店舗に訪れるだけで楽天のポイントが貯まる「楽天チェック」提供開始
楽天がいよいよ街中での存在感を示しはじめた。楽天は自らの強みとして「ポイント流通量が多いため利用価値が高いこと、全会員のメールアドレスが登録されていること、会員がセグメント化できていること」などをあげている。
満を持して展開する楽天がどのぐらいの勢いで参加店舗を拡大できるかに注目だ。
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