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WEAR、バーコードスキャン機能を停止 その理由は?

株式会社スタートトゥデイは、運営するファッションコーディネートサービス「WEAR(ウェア)」 のバーコードスキャン機能を、4月30日(水)をもって停止することを発表した。
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先日、スマホアプリの200万ダウンロード突破と1日1万件以上のコーディネートが投稿されていることが発表され、その好調ぶりが話題のWEAR。今回、リリース当初に目玉機能として注目された「バーコードスキャン機能」を4月末で停止することを発表した。
投稿は1日1万件以上!WEARのスマホアプリが200万ダウンロードを突破
以降は、店頭での接客ツールとして、ショップスタッフのみ利用できる機能に仕様変更されるようだ。
今回のバーコードスキャン機能の中止と同時に、PARCO店頭およびブランドの路面店で実施していたバーコードスキャンなどを利用したショッピング体験の実験も4月30日(水)をもって終了する。

O2Oの目玉として注目された「WEAR」

「バーコードスキャン機能」は、店頭で商品のバーコードをスキャンをすることで、商品情報やその商品を使ったコーディネートを見ることができる機能だ。O2Oの目玉として注目され、プロモーションも大々的に行われたことが記憶に新しい。
しかし、2014年の1月に行われたスタートトゥデイの決算説明会で、「バーコードスキャン機能」はあまり利用されておらず、「コーディネートレシピ機能」に人気が集まっていることが明かされていた。
前澤社長はこの際、「バーコードスキャン機能」が利用されない理由として、「そもそも利用できるブランドが少ない、利用できるブランドの店頭でもすべての商品がスキャンできるわけではないなど、サービスとして不十分」である点を上げていた。
店舗にとっては店頭の商品をWEARでバーコードスキャンされたあと、ZOZOTOWNでの購入に誘導される側面があることに、抵抗があったと思われる。
今回の発表にあたり前澤社長は「より多くのブランド様や商業施設様にWEARを安心してご利用いただくために、バーコードスキャン機能を中止することといたしました。引き続きファッション業界全体のマーケット拡大につながるようなインフラサービスを目指してまいります。」とコメントしている。

ユーザーはコーディネート機能を評価

「バーコードスキャン機能」は、話題性という面では十分な役割を果たしたが、実際にはあまり利用されていない機能だった。
しかし、実際にユーザーが評価したのはコーディネート機能だ。「バーコードスキャン機能」に対応する店舗が少ないという点が、使われなかった最大の理由であると思われるが、それでもWEARが好調であることは、コーディネート機能だけで十分に価値があるということの証明にもなるのだろう。1日あたり1万件以上投稿されているのはその証拠となる。
今回の停止により、「WEAR」に懸念を示していた店舗を安心させることにもつながり、更なる活用が広がる可能性もあるだろう。
WEARは2013年10月末にリリースされたばかりで、まだ半年も経っていない。まだまだ盛り上がりはこれからと考えると可能性は未知数だ。


WEAR(ウェア)
https://wear.jp/
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イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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