博報堂は、即時配達サービス「OniGO(オニゴー)」を展開するOniGO株式会社と資本業務提携を締結したことを発表した。新たなマーケティング事業を共同開発するためとしている。
“いま買いたい”を活用したマーケティング事業を展開
「OniGO」は、注文から最短10分で食料品や日用品を届ける宅配専門スーパー。2021年8月に東京目黒区にオープンしたことを皮切りに、現在は東京都内の22区と7つの市でサービスを展開するなど、対象エリアを急拡大しているサービス。
店舗から2km圏内という狭い配送エリアを設定するかわりに、最短10分で届ける即時配送を実現しており、自社で配送担当のライダーを採用しているのが特徴だ。
両社は、博報堂が培ってきた様々なマーケティングナレッジやソリューションと、OniGOが開発した独自のQコマースシステムを掛け合わせた新たなマーケティング事業として「Q-MEDIA」の開発に共同で取り組む。
「Q-MEDIA」は、OniGOの即時購買・配達システムや地域密着型ライダー、アプリ・SNS、利用者の購買データ等を活用し、OniGOが所有するオンライン・オフラインのチャネル全体で統合型マーケティングを実現する仕組み。いますぐ食べたい・買いたいという欲求が高まっているユーザーとの即時コミュニケーションによって、新しいブランド体験や買物体験を提供する。
具体的には、テストマーケティングと一体化した新規ブランド立ち上げ支援や、D2C・通販ブランドの販路拡大、即時購買データを活用したカスタマイズメニューなどの提供を予定している。
“いますぐ必要なもの”を購入する割合の高いクイックコマースにおいて、購入品に応じた新商品をタイムリーに提案するなど、新たな可能性が示されそうだ。
OniGO(オニゴー)
https://onigo.co.jp/